NOVEMBER RAIN
LAST NOVEMBER 5
シャワーが雨音のように聞こえる
シャアは快楽の底をあてもなく彷徨っていた
アムロからもたらされる愛撫や甘い声に肉欲だけじゃなく精神的な快楽まで煽られ身悶えてしまう。
『ああっ シャァ・・・ とても気持ちがいいよ・・・』
『貴方の、 瞳・・ 綺麗だね もっと、良く、見せて・・・』
『俺 貴方が好きだよ・・・ シャア・・・』
『ナカに・・・ 入ってきて シャア・・・ 貴方を深いところで感じたいんだ』
触れてくる身体も、表情も、とても優しげで 今までの日々が嘘のようだった。
シャアも愛の言葉を囁きながら 大切に大切に彼に触れた
アムロの体は少し痩せてしまっていて立ってることさえ頼りなげだが、
触り心地はまだ柔らかでシャアはそれに安堵した。
(彼は回復してきている?)
シャワーを出したままで壁に手を付けさせるとシャアはアムロを慣らしていった
ゆっくりとほぐして、十分に柔らかくなった頃合いを確かめてから声をかけた
「アムロ・・・入れるぞ?」
立ち上がって欲望を示した自信の昂ぶりをアムロのそこへあてようとした
するとアムロがこちらをくるりと振り向いて、シャアを見つめる。
軽くキスをしてから囁くように呟いた
「大好きだよ?シャア」
先程とはうって変わって、ギラギラ瞳を光らせてシャアに嗤った
そして足を絡めて体で体当たりをする
倒れたシャアを乗り越えて、追いつかれないようシャワーの湯温を目一杯に上げた
すぐに熱湯が湯気を出しシャアの視界を曇らせる
「ツ・・・・!」
シャアは何とか体を起こすと熱湯越しにアムロを見た
すでに彼はバスルームのドアに手を掛けている・・・!
「アムロォッ!!」
熱湯も構わずアムロに駆け寄る
多分アムロはドアの外に置いてある大きな体重計を引き倒してドアを塞ぐつもりなのだ
思いの外重かったバスルームのドアに難儀してるアムロを捕まえると、
シャアは髪を引き掴んでアムロをバスルームの床へと押しつけた。
「アムロッ!!何故?・・・今までのは全部嘘かっ!?」
「うるさいっ!!コカインを何処へやった!」
「〜〜答えろッ! 今していたこと全部、嘘だったのかと聞いている!」
シャアは髪を引き掴んだままアムロをこちらへ向かせると彼は不敵な笑みで嗤った
瞳の奥を真っ暗にしながらシャアを睨んで吐き捨てる
「ああ、そうだよ」
シャアの愕然とする表情を眺めつつアムロは続ける
「それ以外に何がある? ・・・俺がアンタのことを好きだとでも? はッ 笑わせる。
・・・・アンタの事なんて、大っ嫌いだっ!!
分かったならさっさと俺の事なんて忘れちまって、ここから追い出せ!出せよっシャア!」
シャアは頭の中が一瞬真っ暗になった
アムロを掴む腕が激しく震える
――――――怒りでだ。
髪を掴んでいない左手が握り込んで強く力が入る
アムロを殴りたかった。
強く殴ってしまいたかった。
「〜〜〜〜〜〜〜!!」
しかし今アムロ殴れば死んでしまうかもしれない。
いや、多分死ぬ。
それぐらいアムロは弱っている。
(それじゃあ本末転倒ではないか)
そう思っても怒りは到底静まりそうもない
当たり前だ!
自分の気持ちを逆手に取って逃げ出そうとし、全否定までするのだ、彼は。
シャアは心に憎しみが溢れた
すごく憎いのにどうすることも出来ない
そんなシャアの怒りを煽ろうとアムロが笑いながらシャアを見た。
「はははっ!殴りたいなら殴ればいいじゃないか!?俺は女じゃないんだ、遠慮するなよっ」
「・・・黙れ、アムロ」
「黙るもんかよ、さっきの言葉を信じてるなんてアンタもオメデタイ奴だね。
いいぜ?今すぐクスリをくれるんならいくらでも言ってやる、シャア。アンタを愛してるよ?」
「アムロッ黙れと言っている!」
「愛してる、好きだよ?シャア、もっと言っ――!!グッうあああぁ・・・っ!!」
シャアはアムロを強くタイルに押しつけ無理矢理中に押し入った
十分慣らした筈なのに彼の中は狭かったがお構いなしに突き入れる
力の入った左手は強く尻を掴んで開かせてアムロにさらに痛みを与えた
シャアは全てを無視してアムロを犯す
「ぐっ うううううっ ふっ う゛う゛う゛〜〜〜〜!!」
アムロはあまりの痛みに涙をボロボロとこぼした
シャアも苦痛と怒りで顔を歪ませながらアムロを犯し続ける
それは、快楽とは程遠い暴力的な行為で、互いに苦痛や苦しみしか与えなかった。
アムロは中の圧迫感から強制的な射精を味わうと意識を手放した
シャアは苦悶の表情のままアムロを犯し、いつの間にか彼の中で果てていた
シャアは果てた後、意識の無いアムロの背にすがって大きな声で泣いた。
バスルームに熱湯を出し続けるシャワーの水音が ただ、大きく響いて耳に残った。
なんてキチクな物語ッ・・・!甘々を期待してくださった方すみませぬ。
まだお話はつづきますよ〜??さてさて、二人の未来はいずこにっ!?