NOVEMBER RAIN 2









(アムロ?)





アムロはハーレムに着くと、寂れたマンションに入ったっきり出てこない。
シャアがそこへ入ろうか逡巡していると、アムロがフラリと出くる
・・・・・少し様子が変だ。

虚ろな瞳でふらふら歩いて、やがて路地の片隅で立ち止まるとその場でうずくまってしまった。
具合が悪いのだろうか?
シャアはアムロに罵られるのを覚悟で声を掛けた。このままにはしておけない。


「アムロ?大丈夫か?立てないのか?」
「・・・・・・・・しゃあ?」


背中をさすると体をビクリとさせた。そんなに嫌われてしまったのかと悲しくなる
そのままさすりながら体を立たせるとアムロはシャアの方を見た。
シャアはとても驚いた
なぜなら、アムロが自分を見てほほ笑んでいたから。
数日前の出来事が、まるでそっくり消えてしまったかのような
それは溢れんばかりに綻ばせた、極上の頬笑みだった。

「アムロ?」

・・・・・・自分は夢を見ているのだろうか?
アムロは自分にしきりにすり寄って、頬や首筋にキスをしてきた。
・・・・・夢なら覚めないで欲しい。

それから人気の無い往来で深いキスをした。
アムロはしきりに体をすり寄せてイヤらしい声を上げる
シャアは面食らっていたが、やがて快楽に負けて深いキスを貪った。
こんな積極的なアムロは初めてだった



「しゃあ、したい。」
「アムロ?すぐにタクシーを拾おう」
「違う、今、ここでしたい」
そう言ってシャアの体をまさぐり出した。
「アムロ、アムロ!?此処では駄目だっ家まですぐだから!」
「ん、もう・・・・待てないっ」

アムロの瞳はすでに欲望にとろけていてシャアをドキリとさせた。
アムロはシャアの手を掴むと路地裏へと引っ張った。アムロの手がひどく熱い

「アムロ、本気かね!?」
「あそこじゃ、・・ダメなんだろ?・・ふぅっ も、黙れよ・・・・。」


路地裏の建物の隙間へと身を滑らせ、シャアを壁に押しつけてアムロはしゃがみ込んだ
膝を付くとシャアのズボンをまさぐりながら口を使ってチャックを下ろす。
中のモノを丁寧に取り出すと、イヤらしく舌を這わせはじめた

「ふぅっ う〜ん あっ、あっはぁ・・あ・・・シャ、ア・・・」

アムロは自分を舐めながら甘い鳴き声を出してシャアを煽る
よほど興奮しているのか静止の声も届かない

(こんな所で、こんな事になるとは・・・)

最初シャアは、アムロの高い声に人が来てしまうのではとヒヤヒヤしていたが
外で、アムロに舐められている という事実からすぐに思考は溶けてしまった。

路地裏の侵入者に驚いた野良猫が派手な物音を立てて去っていく
一面を灰色に染めた空間で熱い吐息を零し合った

アムロの舌は厚みが薄くとても柔らかい。まるで小さな子供みたいだ
凍えるような外気の合間にねっとりと絡みつく舌がとても熱くて
シャアは、このまま溶かされてしまうのでは無いだろうか? と、そう思った。
それぐらい気持ちがいい。

「アムロ、そんなにされては 持たんよ。 君も、気持ちよくなりたいだろう?」
「・・んっ 俺、キ、モチ・・・い ・・ふぅ いよ。 シャー、も ・・・いい?」
「フウ、いいさ・・・とてもね。だが、ここでは君を抱けない。そろそろ止めないか?」
宥めるように頬をさするが、アムロは首を横に振るばかりだ。

「あぁん、シャア・・・」
焦れたようにパクリと口に含んでやわやわと唇で愛撫する
ムッチリとした唇が括れた部分を扱きながら、舌が穴の辺りを包み込みつつなぞる。
咥えただけでも感じるのか、アムロは鼻からしきりに甘い声を漏らし
余計にシャアを快楽の渦へと引き込んだ

「・・ハァ、・・・おしゃぶりが、とても・・・上手いな。 ・・・コレが、好きかい?」
シャアは堪らないと腰をゆらめかせて、柔らかな内頬へと自身を擦りつける
アムロはシャアの肉棒を熱い熱い口内の奥へと引き寄せた。

「ふぅっ う、 むぅぅん んー・・ ぐっ うううんっ」
「アムロ、 あぁ・・ とても気持ちがいいよ」

優しく髪に触れるとそれでさえ快感に変わるのかビクリと体を震わせる
この寒さにも関わらず、うっすらと汗を浮かべて頻りに自分を喉の奥へとすり付ける。
自分の方が気持ちが良い筈なのに、アムロの指が快楽のせいか小刻みに震えている
腰も物欲しげにゆらめいていた。

(口の中だけで、そんなに感じるものなのだろうか?)

疑問はすぐにかき消された。
喉奥へと咥え込まれていたモノがズルリと引き出されたかと思うと
すぐに唇を割って熱い喉の先へと引き込まれる。
アムロのゆっくりとくり返されるディープスロートに目眩を起こしそうだ
ぬるりと熱い粘膜がゆるゆると締め付けながら蠢いて、前へ奥へと出入りをさせる。

自分は先程まで絶望の淵にいたはずなのに・・・
何故、こんな幸せに包まれるのかシャアには理解出来なかった。
やはり、これは夢で、まだ自分は部屋でうずくまっているに違いないと思った。

「アムロ、少し・・止めてくれ。 ッツ・・・このままでは、・・イってしまうよ・・・」

シャアは解き放ってしまったら夢が覚めてしまうかも・・・という不安からアムロに静止を求めた。
だが、アムロは行為を一向に止めない。
もう言葉を理解出来なくなっているようで、
声は聞こえたのか咥え続けながらシャアの方へ首を傾げて見せた。

アムロは頬をピンク色に染め、虚ろな瞳で真っ直ぐにシャアを見つめた。
咥える合間に覗かせた真っ赤な口はひどくエロティックで
快感に切なげに眉を寄せ、音もなく目尻から一筋の涙を零した。
そのままシャアを喉の奥まで導き快感を生み出す
・・・・とても苦しい筈なのに、快感に耐えているような表情をする。

「――――――ッ  ・・・クッ、 ウッ!!」
シャアは堪らなくなってアムロの頭を押さえながら激しく腰を動かした。
アムロの甘ったるい鼻声を聞きながら喉奥の柔らかな肉を何度も突き上げる
体の震えを強くしたアムロは一層高い声を発してシャアを煽り立てた

――――――まるでSEXをしているようだ!!

シャアは頭の淵でそんな事を思って体を快楽に任す
言葉が勝手に口を突いて出た

「アムロッ・・・アムロッ!!愛している」

強く自分を擦り付けながらアムロの喉の奥へと白濁を撒き散らす
アムロはビクリビクリと身体を痙攣させて、すべて飲み込んだ。

「はぁ・・・はぁ・・・あ・・・、 アムロ!?」

直後の荒い息を付く間もなく
アムロが咥えていたモノをズルリと出して後ろに倒れ込んだ。

シャアはすんでの所でアムロの頭をかばい、体を何とか支え直す
アムロの腰がビクビクと痙攣していた。
(まさか、あれでイってしまったのか!? ・・・・・そんな・・)
馬鹿な・・・・と思った
シャアは彼に殆ど触れていないのだ。

頭の何処かで警鐘が鳴っていたがそれどころではない。シャアは焦った。
失神しているアムロが心配だったしここでは彼を降ろすことも出来ない。
周りは埃だらけで、その下にはガラスの破片などが散らばっているのだ。

「アムロ、アムロ・・・起きてくれ、 大丈夫か!?」

軽く頬を叩いても反応が無い
脈はあるし少し荒い呼吸もしている。
シャアは自分の身なりを整えてアムロの体を抱き抱えた。
とにかく自分の家に連れ帰ってから医者を呼ぼうと思った。
このまま病院は色々とまずいだろう

シャアは、「大丈夫、すぐ医者を呼ぶ」と繰り返しアムロに呟いて
彼を大切に抱きかかえたままタクシーを捕まえて家路に急いだ








夢のようなお話。・・・触れずにイっちゃうアムロさん。ちゃんと理由があるんですよー!
・・・話は変わって、シャアさん。上記の様な理由(S★Xの香りが濃厚)だからといって、病院に直行しないのはいただけません。
ちゃんと具合が悪そうだったら、バツが悪かろーと病院につれてきましょーね!
(それだと話が変な方向に進じゃうのでこうしましたが、良くありませんね。)


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