NOVEMBER RAIN 2
小さな小さな水が風に乗って舞いだした。
たいした雨でもないのでそのまま歩くと、シャアのコンドミニアムが見えてくる。
シャアの家はアップタウンの中心にある超高級コンド(マンション)で、
贅沢な造りだよね、とアムロが言うと
私の妹はここより快適な住居をウエストウッドに構えているんだ、と笑った。
出入り口にはベルボーイがにこやかに笑んで「お帰りなさいませ」と扉を開ける。
中もホテルのロビーと変わらず、フロントがいてアムロの顔も覚えられていた。
シャアは軽く挨拶をしてエレベーターにキーを差し込み最上階を押す。
エレベーターにユリの香りが充満した。
「いい匂いだね。」
部屋に入り、リビングにある大きなクリスタルの花瓶に無造作に花を入れるとアムロがそう言った
ミネラウォーターのボトルを何本か取ってくると、アムロがソファから体を崩して花に顔を寄せている
ひどく絵になるその様子に、シャアはしばらく固まってぼんやりと眺めた。
(・・・・・君に、とてもよく似合う・・・。)
シャアはしばらく見惚れていたが、あることに気がついて急いで水を注いだ。
それからキッチンに寄ってミルクを鍋にあけ小さな火を点し、エスプレッソマシーンを稼働させる。
薬箱を手にリビングに戻れば、アムロは毛足の長いネコのように優雅な格好で
ソファの肘掛けに体を倒して自分を見上げた。・・・じゃれつきたい気持ちを抑えて薬箱を掲げる。
「腕を見せたまえ」
アムロは渋々といった体でコートを脱ぎ左腕を捲って見せると
シャアは眉をひそめてコールドスプレーを吹きかける
・・・・・アムロの左手首は赤黒く変色し始めた手の形の痣が出来ていた。
「彼は?」
湿布を貼り包帯を巻きながら聞いてみる。 おおかた予想は付いているが・・・。
「客。昔のお馴染みさん。 お相手を断ったらこうなったのさ」
そうか、と呟いてキッチンへ向かう。
大きいボウルにエスプレッソとミルクを注ぎシュガーを一欠片落とす。アムロの好みだ。
カフェオレボウルをローテーブルに持ってくるとアムロが声を掛けてきた。
「このユリ、後で数本貰っていいかな?」
どうやら気に入ってくれたらしい。アムロは花が好きなのだろうか?
「かまわないさ」と答えてからソファに腰掛け自分の膝を叩く。
「なに?」
「ここに座って、」
多分抵抗があったらしいアムロは暫く無言で相手を見たが、
譲るつもりのないシャアに諦めのため息を盛大についてから彼の足の間に収まった。
シャアはそんなアムロの態度に笑いながら、アムロに被さりつつテーブルのカフェオレを取る
「自分で飲めるよ」
「その手じゃ無理だな」
ボウルを傾けてゆっくりと彼に飲ませる。
コクリと音が鳴った
「もう少し飲むかい?」
耳元で囁けば、彼が頬を染めて頷く
少しずつカフェオレを流し込むと冷えていた体が温まるのが分かる。
飲ませる間に、耳やうなじや髪にキスの雨を降らせて 言葉をかけた
「先程の男だが、 ・・・彼に酷い事をされた?」
「 ・・・・・ ご想像にお任せするよ。 ところで、ココでするの?」
「いや、それもいいが君の体が冷えている。熱いシャワーを浴びながらしようか」
カフェオレを置いて彼の体を服の上からゆるくまさぐった。
耳を甘く愛撫して軽く歯を立てるとアムロの体が快感に震え出すのが分かる。
・・・・・・アムロはとても感じやすい
ゆっくりと服を剥ぎながらバスルームへと連れて行った。
* * *
「ふっ・・うっ、 ウンッ アッ アッ あぁあ・・ シャアァ、 ・・・あんっ」
「アムロ、ほら、手がお留守だ。 いけないな、ちゃんと私に見せて欲しい。」
バスルームでの焦らすようなSEXを終えると、水滴を纏わせたままベットで再び四肢を絡ませ合う
シャアは自分を飲み込ませながらアムロに自慰が見たいとねだった。
アムロは嫌がったが、無理矢理彼を上にして激しく突き込み手を重ねて自身に触れさせれば
アムロの瞳はすぐにとろけ出し、後はシャアの思うがままだ。
・・・・・ アムロとのSEXは病み付きになる。
「あぅぅん・・・ シャァ、ダメ・・もうイッちゃう」
「ああ、本当だ、君のココがこんなに涎をたらしている。・・・見えるかい?」
擦り続ける右手を根本でぎゅっと押さえつけて、ヌルヌルの先端の穴を爪を使って何度もなぞる。
アムロは悲鳴じみた喘ぎを洩らしながら中のシャアを締め上げた。
「――っ、 アムロ、そんなに締め付けては困る」
「て ・・・は、なせ、」
「はっ そんなに自分でしたいっ、かね? ・・随分といやらしい」
「あ・・ああっ、 ハッ ちがっ・・ふっ ・・・イジワル、・・するなよっ!」
アムロが、目尻から涙のすじを幾つも見せる。
やけに透明感のある茶色の瞳からうるりと零れ出すそれを、シャアはうっとりと眺めた。
・・・・シャアはアムロの泣き顔にひどく弱い。
彼の涙を流す表情を見てしまうと、背筋から痺れたような快感が生まれる。
本当は、優しく慈しみながら愛したいと思うのだ
しかし、果てのない欲求が彼を快楽の底に叩き落として、泣きながら自分の名を呼ばせたいと訴える。
「まだだ、アムロ。 腰を動かして・・・っ、そうだ、クッ、いいコだ・・・。」
「アッアッ・・シャアァッ! て・・手ぇ、放してぇ!!」
「だめだっ ふっ、 アムロは、すぐイってしまうだろう?・・・ッ ほらっ中に出すぞ!!」
「イアッ いっ あっ ああああ!! あぁぁあぁ〜〜っ」
アムロの雄をせき止めたまま、下から激しく突き上げて中にたっぷりと注ぐ
熱くうねるような収縮をくり返す中が、まるで自分を飲み干すようで心地良い。
全て飲ませようと、奥へと数度グラインドさせてからアムロを下へと組み敷いた。
「アムロ・・・・」
行き場のない熱を抱えたまま呆然とするアムロに声を掛ける
焦点の合わない瞳から溢れ出る涙が、シャアを切なくて甘いような気持ちにさせた。
射精の衝動が収まったのを見計らって、アムロからせき止めていた手を放す
腰をゆるく動かして、涙の粒をペロリと舐めた。
琥珀から零れ落ちるのは海のしずく・・・
シャアはアムロに見とれながら、力を取り戻した雄で中を掻き回す。
「すぐに悦くしてあげよう」そう呟きとろけるような微笑みを見せて・・・
シャアはアムロの好きなところを何度も擦り上げながら
この時間が永遠に続けばいいと そう願った。
エロのシチュエーションを毎回変えていこうと張り切る自分。
なかなかシャアが鬼畜です。
でも、自分で書いてて何ですが・・・ナニを握りしめたぐらいで射精出来ないなんて・・・・嘘だッ!!!
そうは思うがこの方が好きなので嘘を承知で書いております。陳謝。