夢 ギシリとスプリングが鳴る ふわりと被さった髪が俺の頬をくすぐった (……ミロ?) 隣で眠っていたミロが俺に覆い被さって、そっと唇をかさねる 甘く柔らかい感触 堪らなくなって舌を伸ばして差し込んでみた ぬるりと濡れて快感が湧き出す ミロもちょっとずつだが舌を触れ合わせてきて、ぎこちない愛撫を楽しんでいた (…この先も、してみるか?) 体に手を触れようとして、空を掻いた。 …? マヌケだ… …?…何をやっている?…俺…… ………ウン? ……今までキスをしてたはずの……ミロが…いない…? 俺も体を起こしてた筈なのに、横になっている……? ……?? ガバッと起きてベッドを確かめる が。 …………………いない。 なにも、誰も、まったく、いない。 一応確認の為ベッドの温もりを確かめたりしたが、……は… ……夢だったようだ そうだ、だってミロは、別に俺の所に泊まっていない(…だよな?) ……そんな関係でもない。 この前“友”と言われたばかりなだけだ。 だけど俺は、なんて夢を見ている? 28にもなって、男と……キスする…夢を見るなんて…… … ……!? …………………………。 下半身を見て呆れかえった 起っている。 目茶苦茶戦闘態勢になっている。 オカシイ…俺は、今、28…な筈だが。 それは、人より強い自覚はある…。でもそれとコレとは違くはないか!? なんでこんなガキみたいにオッタッているんだ??朝っぱらから。 ……しかも、昨日女買って抜いたばっかりなのに。 しかも、キスの相手が… ミロだ… ……! ……………………〜〜! あ、ううッ…クソッ“ミロ”という言葉に何反応しているッ俺!? ……………とにかく。 シャワーを浴びながら抜けばいいじゃないか 朝からすっきりしてしまえばいい 極上の女でも犯しまくる想像でもしてな そう思いながらシャワーを浴びに行った俺だが… 30分後… ……………オカシイだろ…俺よ…… なぜミロを犯しまくる想像をした??…おい?何故だ!?なぜなんだ!?? どこでどう間違ったのか…良い女が途中でミロにすり替わっていた。 で、それを当たり前のように犯していた俺は一体? …ホモでは無い。俺は断じてそっちは好きじゃない! ……じゃあ、なんでミロ犯して、それでイったりした、…俺。 『あ、あ、あッ …カノンッ』 思い出してしまったミロの喘ぎ声(妄想)に赤面して俺は頭に手を当てた。 罪悪感で頭が痛い… 一体どうしたんだ? 俺は… アイツは恩人で、同僚で、友人になった。…犯したいとか、思わない! 気の迷いだと振り切って身支度を始めた。 こういう罰の悪い時に限ってミロと顔を合わせる日だったりする… 嬉しいのに嬉しくない。…いや、でも嬉しいか。 (?男友達と顔合わせるのが嬉しいって普通か?普通だよな…) だがどんな顔してアイツと目を合わせればいい? 〜〜〜〜〜ッ思い出しそうだ…ヤバイな。 泣き顔とかが、すごく…ヤバイ…… (妄想するな、アレは忘れとけ…俺) クソッ… コレが普段の行いというやつか? 荒れつつ自宮を出た俺であった が …そんな受難は、まだまだ続いたのだった。 |
妄想ノンタン夢を見る。と言う事で彼には大いに悩んでいただきましょう☆