「では、次は私が歌おう…五番、ワイバーンのラダマンティス Verweile Doch!」



闇に溶けきれぬ お前を〜 抱けば〜身は細るばかり〜♪
愛を くどくどと〜 つめたら〜 囁いて〜消す〜昼のなご〜りよ〜♪




ピアノのソロで始まった甘い歌声に何人かの拍手があがった…が。

ミーノス「はーーまたスローテンポなヤツですか…空気読めって」
アイアコス「ラダにそれは無理だろ。ね〜君ってスコーピオン?クロスかっこい〜ね〜」

カミュがいなくなって隣になったミロにナンパ師のごとく話しかける二人組
歌い手のラダマンティスは自分の世界に酔っていて気付かない模様。



今だから〜 胸の内〜 覗かずに〜おく〜♪
願い続けていれば〜 祈りに変〜わ〜る〜♪




ミロ「ああ、ありがとう 俺もこの聖衣は気に入っている。お前達の冥衣はすごく複雑そうだな」
アイアコス「まあな〜でも羽根とか足とか結構気に入ってるぜ?」
ミーノス「なぁ、お前は歌わないのか?私達もお前の声が聞きたいな」

ミーノスが身を乗り出してヘッドパーツの尻尾とかに触れながらそんな事を言ったので
それにカノンは怒りにピクリと眉を動かし光速の動きで何気なく手を払った。
ミロに気付かれ無いように眼光を光らせて睨みを入れる
奥の殺気にも目をやればシャカの奥にいるサガも口はにっこり笑ってるのに眼光がギラッと光っていた。
…頭髪も黒く変化している?

アイアコス&ミーノス「「…! (にやり)」」

これにアイアコス&ミーノスは怯むことなく顔を見合わせてにへらっと笑う
一人だけ(いや、シャカ&ラダも)状況を知らないミロが「いいぜ」と言って本を見て次の曲番を入れた。
その時丁度ラダマンティスの曲がアップテンポに変化する



時よ留まれ〜お前は〜美し過ぎた、かもしれない〜♪
(↑カノンを見つめながら身振りを入れるラダ)
バラにね あうなら〜 歌〜〜を捧げ〜〜♪
留まれ〜お前は〜美しすぎた、かも〜しれない〜〜♪

(↑やはりカノンに向かって歌うのだが気づかれないラダマンティス)

リンゴに出会えば か〜ぶ〜りつ〜き〜〜〜♪
愛に狂うだけ〜〜〜〜♪♪



その時だった。
サガとカノンの殺気が何故かラダマンティスにギラッと向かった。(多分リンゴの下りが原因だ)
それを愛の視線と勘違いしたラダマンティスはますます盛り上がる模様
悪いスペクター2人から守ろうと必死なカノンはミロを抱えて応戦しており
それにちょっかいをかける冥界3巨頭の2人組
意識がラダに逸れたのをいいことに強いお酒をミロにストローで飲ませたり
頭をイイコイイコとなでなでしたりして楽しんだ。



だからお前を〜殺して〜夜の静寂に横たわれば〜♪♪(←すげぇ熱唱)
鏡を 覗いて〜 いる〜〜〜みたいだ♪(←双子に向かって言っているのか?)
お前と こうして〜 夜の静寂に横たわれば〜♪



(おいミーノス見てみろ…あいつどんどん髪が黒くなってる…!おもしれ〜〜)
(私ははカノンの反応が楽しい!)「ほ〜らミロ、これも飲んでみなさい…美味しいぞ?」
カノン「てめっ…!それさっきお前口付けてたろ!?ダメだこっちを飲めっ!」
サガ「それも汚れているぞ?こちらに来てお飲みミロ(ニッコリ)」
シャカ「君たち先程から五月蠅いぞ!彼(ラダ)が可哀相ではないか」



愛に狂うだけ〜〜〜〜〜〜♪♪♪



サガ・カノン・ミロ・ミー・アイ「「「「「いや、すごい満足そうだぞ????」」」」」
とっぷりと自分に酔いしれたラダ帰還。カノンとシャカの間に座りながら
「こういうのもいいものだな…今度冥界で…」と言いかけたときスッと予備マイクの音源が入った



純粋でみだらな欲望〜♪ むき出しのままの野望〜♪



カノンに抱えられたまま歌い出すミロ
イスに身を任せたまま歌う姿は堂に入っていて、皆がミロをぎょっとした感じで見た。



本音を吐いたら愛情〜♪ 叶うならば最高〜〜〜



肘を付く様は野生の魅力にあふれていて…その目つきまで変わってしまったようだ。



ONE MORE GAME♪



この豹変にミーノス、アイアコスはびっくりした後ひゅ〜ひゅ〜はやし立てた。
同じくびっくりしていたカノンとサガもにわかに盛り上がる。
ラダも酒を飲みながら楽しむ様を決め、何故だかシャカは近くにあったタンバリンをふった。
ゆっくりと気だるそうに起き上がったミロはニヤッとわらって歌い出した

「6番手スコーピオンのミロ GAME」



運命はいつだって 気まぐれすぎ ルーレットゲーム
手の内のDICE シェイクしたら GOOD LUCK♪
いい訳とか、常識で〜 それじゃ割り切〜れな〜い♪
タイミングとか〜 思い込みで〜
勝負を賭けても〜 いいじゃない?



アイアコス「何と言うか…すごいワイルドだったんだなコイツ」(←何となく小声)
ミーノス「ああ。それにヤツから…私と同じ匂いを感じる」(←同じく小声)
ラダ「それはアレか…?必殺技のエグさとか、そういうやつか?」(←ついつい小声)

その時アイアコスにゆらりと影が降りてきた ミロだ。



純情でやましい〜細胞 身悶えしている希望…

(歌いながらアイアコスを覗き込み顎をとらえるミロ・焦って固まるアイアコス)
カノン「ぎゃあああああああああ!ミローーーーー(泣) 」



全部さらけ〜だす〜日常 差し出すなら勝て〜そう〜〜〜♪

(そのままの体制からミーノスに流し目をするミロ・思わず赤面するミーノス)
サガ「ああああああああああああああ!ミロッ!!(オロオロ) 」
シャカ「まったくうるさいな君たちは!」



ONE MORE GAME♪



「遅くなったな… …!」
その時タイミング良く(?)帰ってきたカミュは手一杯に抱えていた酒瓶を全部落とした
いち早く察知したミーノスそれに遅れてアイアコスが光速でビンを割れる前に救出
酒を拾い上げても固まったままのカミュをいぶかしげに見つめるミー&アイ

アイアコス「…? おい、どうした?」
ミーノス「キャッチしたぞ?…おい!コイツどうしたんだ?」

それに困ったようにカノンが答えた「分からん」
ラダ「仲間だろう?分からんのか?」
サガ「カミュは中々感情を出さないのだよ つまり、とても分かりづらい」
その時小馬鹿にしたようにシャカが笑った
「君たちはカミュのことを何も知らんのだな…良く見てみたまえ!」



純粋でみだらな欲望〜 むき出しのままの野望〜♪
(壁に肘を付いてカミュに被さるミロ・固まったままのカミュ)


カノン「シャカ、分からん。いつもと同じニコリともしない鉄面皮のままじゃね〜か」
シャカ「もっと瞳の中をよく見るのだカノンよ!」
その言葉に全員がカミュの瞳を良く覗いてみた



本音を吐いたら愛情〜  叶うならば最高〜〜〜〜♪
(空いている手でカミュの髪をひとすくいして口づけるミロ・固まったままのカミュ?)


サガ「・・・・・・・・・・・・・あ!」
カノン「うっ…!か、カミュの瞳の奥に…」
ラダ「こ、これはなんと小さな…」
ミー&アイ「「ピンクのハートが見えるっ!」」



ONE MORE GAME♪



シャカ「分かったかね?カミュはミロに思わず見惚れてしまったのだよ」
ミーノス「…とゆーとアレですか?ミロとカミュは聖域のほもほも要員なのですね?」
アイアコス「ほ〜お…これが噂の。やっぱ聖域は多いって噂本当だったのか〜」

ニヤニヤ笑う二人に「先程顔を赤らめていたのは誰だったかね?」とシャカが突っ込みを入れた

ミーノス「…う!」
アイアコス「…それは!!」

カノン「…ま、今ん所そいつらただの親友だからな」
サガ「小さい頃からの親友だ。仲が良くて当たり前だろう?」
ラダ「お前ら差別とは感心せんぞ!ホモの何が悪いのだ!!」

一同「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」

何だかよく分からない空気が辺りを支配した。
その時やっとフリーズから解放されたカミュが鉄面皮のまま問うてきた

「お前達、ミロに何か飲ませたのか?」

カノン・ミーノス・アイアコス「「「… …酒 、だけど? 」」」



いい訳とか、常識で〜 それじゃ割り切〜れな〜い♪
タイミングとか〜 思い込みで〜  勝負を賭けても〜 いいじゃない〜〜〜♪♪♪



カミュ「ミロは酔っている…」
それに異を唱えたのはカノン「うそだぁ〜アイツめちゃくちゃ酒強いぞ?ウワバミだぞ!?」
カミュ「顔には出ないが…酒が一定量を超えるとああなる」

アイアコス「にしても…色々エロいな。今までにはいなかったタイプだ、受けるぞ!」
ミーノス「…確かに。ワイルドエロ系ですね、あっちの趣味なら女取られる心配はないですし!」
ラダ「お前ら何の話をしているのだ!?」
アイ&ミー「「え〜〜??次の合コンにあいつも呼ぼうかと思って〜〜!!」」
シャカ「 …? 君たち、合コンとは何なのだね?」
ラダ「…きっ、貴様ら仕事をせんかぁぁぁ〜〜〜!!! …! うっ! あっ!」

その時歌いながらミロがラダの髪にそっと触れた
その様にカノンがギリギリと歯ぎしりを立てながら睨む。憐れラダマンティス…

アイ&ミー「「ちょっと〜変な声とか出さないで下さ〜〜〜い」」
ラダ「仕方なかろうっ!す、スコーピオン…そんなに近寄ってくれるな…(泣)」
ミーノス「…にしてもアレだ。彼は攻めだな、間違いなく攻めだ。」
アイアコス「確かに。リバーシブル無しの総攻め様ってヤツだな〜〜」

その言葉を聞いたサガ・カノン・カミュまでもが首をぷるぷると横に振っていた。

シャカ「??…君たち、その“攻め”と言うのはいったい何だね?」
ミー&アイ「「知らない人にはナイショで〜〜〜す」」

アイアコス「でもさ、ミーノス〜、ヘタすると俺たちも喰われちまったりしない??コイツに。」
ミーノス「確かに… … …危険物ですねコレは。」

カノン(カミュ――――!酒が過ぎるとミロは誰でも襲ったりするのか!!??)
サガ(私の…カワイイ天使が…ありえない!)
カミュ「それは無い…気が大きくなるだけで、さすがにあの状態ではアチラが使い物にならなくなるからな…」

サガ(…………………待て。)
カノン(……………何故お前はそんな事を知っている?)
カミュ「………………親友として、当たり前の事だが?」

サガ&カノン((………嘘をつけぇぇぇぇぇぇぇぇ………!!!!!!!!!))



叶うならば最高〜〜〜♪ ONE MORE GAME♪♪









せんとせいやァッ!!ぺがっさっすのよぉ〜にぃ〜♪   そしてそんなミロを見たアクエリアスの和菓子は…(←ナレーション、風?)


うはぁ!真打ちのミロタンでした☆ちょっとラダさんはカワイソでしたね。
お酒が過ぎたここのミロは超攻めっぽくなるようです。それに目がハート(小)な和菓子
でも、なんで知ってんですかね…カミュさんは。昔襲われかけたとか?
次はそのカムさんですv実は彼の歌が一番好きでした。クセになります。