Magic earth 〜シャアとアムロと時々カミーユ・そんでもってジュドー〜



パーティーその3




*アムロ 
*カミーユ *ジュドー *合わさった声 *??? *その他でお送りします。










ここは岬の洞窟地下2階…
さまよい出た通路の先には な、な、なんと!
お宝が!!!!
(キターーーーーーーーー!!!おたからゲトォォォォ!!!!)


「うおーーーーー!カミーユさん、約束絶対守ってねっ!!」

「何だよいきなり… あ〜〜〜アレな。宝箱な」

「よかったねジュドー。ほらカミーユの気が変わらない内に取っておいで」
「…アムロさん…俺のこと何だと思ってるんです…?」


しょぼい宝箱なんて欲しがるはず無いでしょ?と小声(←ジュドーに気を使った)のカミーユと
カワイイ弟子の態度ににこやかに微笑んでいる(普段のアムロさんはだいたいにっこりしてるよなByジュドー)
アムロを尻目にジュドーは一目散に宝箱の元へと走った!


「…よし! …  …… …(じ〜〜〜〜〜〜)… ‥ 」



宝箱を慎重な手つきで開けたジュドーはアストロンを受けたように固まっている
その様子を不思議に思った二人
もしや空でショックを受けているのかと思った二人は慰めようと側までよって宝箱を覗く…が中身はちゃんと入っていた。


「?たびびとの服ちゃんとはいってるじゃないか。どうしたんだい?ジュドー」
「(中身がしょぼくてがっかりなのか!)…よかったじゃないか!これで布の服からワンランクUPだ!」
↑( 中身を精一杯もりあげようとカミーユは精一杯のサービス精神を発揮した)
(すごいぞカミーユ!あんなにとんがっていた君が!…よし!カミーユの心のLVが1あがった。)
「何ぼそぼそ言ってんです?アムロさん」


ちょっとそれ怖いですよ?とたびびとの服を取り出そうとしたカミーユに


「…ダメ!!カミーユさんさわらないで!!!」


とジュドーは大きな声で叫んだ。ものすっごい真剣な目だ
初めて見る真剣そのものの目にカミーユは圧倒されてピタッと止まった。

(ジュドー…何がそんなにお前を変えたんだ?ハマーンか?プルか?)

(ああ!カミーユ…ハマーンもプルもまだ出てきて無いから)


そんな2人を何処かに忘れてジュドーは狂ったかのごとく とんでもねー大きな声でいきなり叫びだした



「びーちゃああああああぁぁぁ……!! もんどおおおおおおぉぉぉぉ……!」



「…じゅ、ジュドー… お前も、アーガマに帰りたいのか…」

「違うって(笑)誰かを呼んだみたいだよ …あ、ほら来た!」




どどどどどっ!土煙をあげて少年2人がもみ手をしながら駆け寄ってきた。



モンド「ハイハイお呼びでしょうか!?いつでも夜でもどんなトコでも!一声呼べば飛んでくる!」
ビーチャ「俺たち旅の商人シャングリラ商会が貴方の期待に応えます!…っておいジュドーじゃねえか。何か用か?」




いきなり態度を変えた2人組に面食らうこともなくジュドーはビシッと宝箱を指した


「仕事だよ。見てみろ旅人の服、新品だぜ!…70Gだっっ!!!それ以外じゃ譲れないぜ!?」
ビーチャ「はんっ、40Gだろ。おい、ジュドー。これのどこが新品なんだ?」
「よ〜〜く目ぇかっぽじって見てみやがれ!宝箱から開けて誰の手にも触れて無いんだぞ?」
モンド「分かってないねジュドーは!じゃあ宝箱に入る前が新品だってどうして言えるんだよ?」
「ぐっっ…新品ったら新品だ!!」
ビーチャ「ハイハイ…じゃあ45Gで引き取ってやるからさぁ…」
モンド「そうそう。お友達価格ってヤツで引き取ってあげるんだからさ!感謝しろよ〜?」
「フ・ザ・ケ・ン・ナ!正規の中古買い取り価格は52Gだ!!それにコレは新品だ!」
ビーチャ「ほーお?そう思うんなら店に言って引き取ってもらうんだな!そんな値段で誰も引き取っちゃくれないぜ?」
モンド「そ〜よ?ジュドー、それに俺たちは出張代金も加算するからね… …」



ピピピッと電子そろばんを押しまくりながらの1Gを争う交渉はしばらく続いた
その様を暖かく見守っていたアムロとカミーユは…


「商人って…すごいんだね…」
「…俺、なんなくて良かったです。俺だと最初のやり取りで修正パンチモンですよ…」


と商魂の逞しさを感じていたのだった。
結局、たびびとの服は52Gで取引された。(結局正規の引き取り価格)
なんだかしょんぼりしたジュドーをアムロが慰めて冒険は続いた


「(ム!お宝ハケーーーーーン)カミーユさん!!!」
「はいはい。ここの宝はみんなお前の物だから、ジュドー」

「高い物だといいね、…ジュドー(…ホロリ)」




ジュドーは宝箱を開けた…なんと55Gを手に入れた!



「ヤターーー!や、やっぱりさ…現金が一番嬉しいものだよね…こんなに、嬉しい事はない…」
「(その考えはこの世界では大きく間違っているぞジュドー←でも言えない)ああ…良かったな」

「(お金がそんなに大切だったなんて…知らなかったんだジュドー 涙)ほら、それは君のだジュドー」



三者三様の感動にひたり終わるとカミーユが洞窟の奥を指した


「ほら、そこの階段上がってすぐだから。さっさと行くぞ」
「待ってよ!…まだだ!まだ宝箱ある!!(ピキーーーン)←NT能力発揮)今、通り過ぎた道!」


鼻をクンクンさせて来た道を戻ってしまうジュドーに呆れながらも付き合う2人



ぴろりろり〜〜〜〜ん!




その時アムロの中で何かが弾けた
止まったアムロを覗き込んだカミーユはアムロの目の中に白鳥を見たという…
その時ジュドーは雑魚モンスターと戦闘を始めていた



すぎ*ま「戦闘の音楽っっいくぞ!」
す*やまは激しくタクトをふるった…!




ちゃ〜〜〜ら〜〜〜ら〜〜〜〜〜〜〜〜ちゃ〜〜ら〜〜らららら〜〜〜〜〜〜


おおがらすがあらわれた…!
スライムベスがあらわれた…!




「お!振り返れば赤いヤツ…新顔登場!なんか高そーな匂いがするぜオイ!!」


ジュドーのターン
真っ赤なボディにまんまる青い目♪
赤いスライムの臓物は♪どんなお宝あるのかな〜♪
などと考えながらこん棒を振るおうとしたのだが


スライムベスは遠くを見るとぶるりとふるえてにげだした…!


「ちっ!逃げ足メチャ早いのなっ…!よ〜しお前だ!めらめらめらめらメラゾーーーーマ!」

ジュドーはおおがらすをこん棒でぶん殴った

SMAAAAAAAAASH!
(おっと違った!) かいしんのいちげき!!
40のダメージ おおがらすはとびちってしまった!
YOU WiN ジュドーは6の経験値と3Gを手に入れた。



「ちっ!飛び散ったか。 へへ〜見てくれました?アムロさ…ん??ど、どしたの???」
「ジュドー  …いいかい?メラゾーマって言うのはね…」

「はいいい?あ、アムロさん?」
「…アムロさん!大尉は仲直りに来たんです…アムロさん!!」


固まるジュドーにおろおろしたカミーユ。アムロが低い声で言いはなった
吹き出す魔力に黄色いネクタイが上を向いている…!



『魔術師アムロが命ずる…荒ぶる炎の使い魔よ…煉獄の炎…ここに来たらん……』
「…は!いけないジュドー!そこを離れろ!!!」
「は!はわわわわわっ」
『全て燃やし尽くせ…!  メラゾーマ! 』




獣並みなカンのジュドーはカミーユの言葉にとっさにそこを飛び退いた
そのとたんアムロの右手から放出される桁違いの魔力と熱風が逃げていた真っ赤なスライムを襲った
渦巻く炎は禍々しい紫色で地獄の亡者の雄叫びを発し、アムロの顔もそれとおんなじくらい怖〜く変わっていた


「大丈夫かジュドー …アムロさん!!」
「な、な、な、何今の?ぎゃ〜〜〜なな、なんか洞窟まで溶けてますよカミーユさん!!」
「ちっ…!!!」



一瞬でおだぶつかと思われたスライムのいた辺りから炎がぶわっと舞ってかき消えた
そこに一瞬で間合いを詰めたアムロが舞い散る火の粉を振り払い飛びかかる
そ、そこには何と……オッサンがいた!←(ジュドーの主観。笑)



「アムロロロロォォォォ・・・・・・!!!!!」
「シャアァァァァァァァ・・・・・・・!!!!」



火の粉舞い落ちる中互いにぶつかり合って転げあい 掴みかかって殴りあい
そうしながら二人は激しく罵り合った!




す*やま「みんなっ無事か!?戦闘の音楽いくぞ!!!!」
どこかにさっと散っていたオーケストラズはサッと集まるといつにも増して激しい音楽をかき鳴らした!!




「貴様…!どうしてここにいるっ!?」(ばしっ!)←シャアのグラサンが飛んだ音
「ちぃ・・・・・・・っ! くうっ・・・・!!」
「言え…!俺たちと一緒に戦った男が、なぜ世界を壊そうとしたっ…!!」
「世界は、ヒトのエゴ全部を飲み込めや…しないっ!」
(ビリッ)←アムロのシャツが破れた音
「ッツ…っぐう! 人間の知恵は、そんなもんだって乗り越えられるっ!!」
「…ならば、今すぐ愚民どもすべてに…英知を授けてみせろ!!グハッ…!」
(どさっ!)←シャアは投げ飛ばされました
「貴様を、殺ってからそうさせてもらう!!」(ギャギャギャ!)←魔力が手元に集まってます
「… …ええい!」←そうさせまいとアムロの腕をとっさに封じ、またつかみ合いになりました。

… … …以下エンドレス…?





「あのさぁーカミーユさん?なんで二人ともスーツなんて着てるの?」
「しかもカラシ色だな。グラサンまでかけてたな」
「止めなくていいの?」
「無理だろ…普通に。お前止められるのか?」
「いんや。うっ…すんごい痛そう…」
「はあ…あの二人のアレは、…そう!レクリエーションだ!」
「・・・・・・いつもあんな感じって事?」
「…そうかもしれないな…」




そんな二人を無視することに決めた二人は洞窟の奥へと突き進んだ。
つっても、そこからちょっと進んだ階段を昇って直進
ナジミの塔1Fの階段横でカミーユはピタッと止まると隠し扉のボタンを押した。
じゅどーは、…な、なんと! 小さな祭壇を発見した!


「…ほれ、ここの祭壇で契約すると使えるから。ホイミとメラな」
「ええ〜〜?メラゾーマじゃないのぉ?」
「基本も出来ずに言うな。因みにアレはメラゾーマじゃないから。禁呪だから。フィンガーフレアボムみたいなヤツだから」
「ふ〜ん?ま、いっか。じゃ、ちゃっちゃと契約けいやくぅ〜 ん?これってなんかさ…
無人でお金借りるヤツにすんごい似てるね…」

「そうなのか?…ま、今時こんなヤツ使う魔導師も僧侶もいないけど…ホイミとメラは基本だからな。
人がいっぱい来ても対応できるようになってんだろ」
「な、なんかさ…すっげー雰囲気ないね、コレ。あ、なんか紙まで出てきた」


“ご契約者様:ジュドー・アーシタ : メラとホイミを憶えた”
紙にはそう書いてあり、小部屋を出るときには『ありがとうございました』とまでドアが言った。


「なんだかな〜 ま、でもこれで一応魔法も使えるんでしょ?へへぇ、やったね!」
「(ポジティブシンキングは大事だな、ジュドー)よし、じゃあアムロさん終わるまでこの塔の宿屋でゆっくり待つとするか」
「え!…でも… …」
「(…アレだな)…俺がおごってやるから。(…たった2Gだしな)まぁまだ体力あるし塔の探検とかメラとか試してみるのもいいぞ?」
「はう!カミーユさん…なんていい人なんだ!!(感涙)じゃあさ、一回アムロさんトコ戻ろうよ」
「危ないぞ、あそこ。それにアムロさん言わなくても来ると思うけど…」
「うん。それもあるけどね〜 あそこにね、宝箱一個あるからさ…」
「(ジュドー…恐ろしい子!)分かった。いいか?ちょっとでも攻撃が当たったらカンオケ行きだから気をつけるんだぞ?」
「ら、ラジャーです」







****ざっざっざ****←ナジミの塔への階段を降りた音







先程の通路を戻ろうとしたところでジュドーとカミーユはピタッと止まった。
まだオーケストラズが戦闘音楽を鳴らしていることに気付いたからだ
2人の姿は通路を曲がった先にあるらしく、そしてまた宝箱もこの先の小部屋だ。
その洞窟の通路は焦げたり溶けたり崩れたりしていて、とてもじゃないが進む勇気は出なかった。
その中で演奏を続けているオーケストラズは正にタイタニックの音楽家のようだった!
ジュドーとカミーユはそれに感動はしたが真似しようとはさらさら思わず互いに顔を見合わせた。


「どうする?ジュドー…諦めた方が身のためだと思うぞ」
「うん。だね〜〜(はあああああぁぁ〜〜)また今度…ん、!」


諦めるといった矢先に奥へ進もうと歩き出すジュドー
焦ったカミーユはジュドーの肩を掴んで引き戻そうとした


「ジュドー死ぬ気か!?肉片まで飛び散りたいのか!?」
「カミーユさんっ!アムロさん怪我してるっ!!ほらっ、うめき声!!」
「そ、そんな!…まさか大尉が!?」



ずんずん進むジュドーにつられて通路半ばまで来たカミーユにもその声が聞こえてきた。
苦しそうなアムロのうめき声…


(あの二人の事だ…腕の一本や二本、無事じゃ済まないのかも知れない…!!)
(尋常じゃない息づかい… アムロさん…今俺のホイミで何とかするからっ!!)


そこにかぶってシャアの低いうめき声が洞窟にこだました
かき鳴る激しい演奏とぶつかり合う肉の音 せっぱ詰まった両者の声がジュドーをさらに焦らせた
だが、その音にカミーユは青ざめた顔を一気に赤く染め上げてあわててジュドーに掴みかかる


「…あ、アムロさん… …アムロさ…むぐっ!…く!?ムグッ!!」
『じゅ、ジュドーーー! ちょっと待て!ちょっと様子を見るんだ!!』
(←小声)
「むぐう!何すんのカミーユさん!なんで小声!?…あ、アムロさんがっ死んじゃうっ!!」
『ちょ、待て!静かに、ジュドー!!ちょっ、コレまずいかもっ!!!』



その時、いっそうアムロの叫び声がジュドーの耳を打った
くぐもったシャアの声が緊迫感に拍車をかける
きっとアムロさんはシャアとかいうヤツにとんでもなく恐ろしい攻撃をされているに違いない!
泣き声が混じったアムロの声にジュドーは半ばパニックになって洞窟の奥へと駆け寄ろうとした…その時!



「…くうっ…! … … …あああっ…! しゃ、シャアめぇっ…!」
「…あ、アムロ…くううっ … …っ、 っ! … …!」




洞窟の角から苦しそうに地面をかきむしった手が見える。




(…アムロさんの手だ!)


どんどん早くなる肉を打つ音に連動して震える手。
それにうめき声が重なってにょきっともうひとつの大きな手も見えた。
白く大きな手はシャアの手だろうか?
そのシャアの手はアムロの苦しそうな手に覆い被さり、指を絡めるとぎゅっと握った




(!!!!?)




その時になってジュドーは始めて動きを止めた。
思わず重なった手をじっと凝視する。
その動きは、ヘビが絡まるように強めたり弱めたり汗ばんでたりと何だかちょっと忙しい
そこでジュドーはゆっくりと考えを巡らせてみた。



…つまり、その〜、何で汗をかくのか?
 
→A:汗をかくような運動をしている(もしくは攻撃を受けている。…でも2人同時に??)



どうして手を忙しなく握ったり閉じたりしているのか?
A:おもわず力が抜けたり入っちゃったりするようなことをしている??



つまりどーいう事??
A:何かがぶつかり合う音 絡み合う手 両者の激しい息づかい つまりコレは、アレであって…つまり、これは!!





そしてその考えにようやく至るとどうしていいか分からなくなって固まった…
ジュドーピーーーンチ!!




『行くぞジュドーーー!!!』




救世主に手を引かれて宿屋に戻ると、しばらく放心してから何となく宝箱を漁ってみたり、うろうろしてみた。
ちょっと気を持ち直してから改めてカミーユに事の次第を聞いてみると



「あれがあの人達の…レクリエーション…なんだよ」



とため息混じりに言いはなった。












アムロさんが宿屋に戻ったのは次の日の朝で、
戻ると同時にリレミト→ルーラでご帰宅となりました。


スーツ姿は姿はボロボロで、その顔はさっぱりしているのだが、色気が漂ってるような…。







ジュドーの冒険はとりあえず無事に終わった!













…これ、表で大丈夫ッスよね?
とりあえず、シャアとアムロは微妙な仲直りが出来たもよう。
弟子達は苦労するものなのです。







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