(3) −宝瓶宮ー 「まったく、お前は!何と破廉恥な事を」 「う…何んでか知らないうちにああなってたんだ」 カミュの衣服を羽織っただけのミロは足をブラブラとさせた そう、この蠍座 通りかかった水瓶座に保護されこの宝瓶宮へやって来た所 双魚宮の悪たれ共がどうなったかは言うまでも無いが このちと変わっている、潔癖の嫌いのある水瓶座のカミュが氷らせぬ訳は無いと言った所か。 カミュがココアをミロに渡してやる。その瞳は柔らかい 「その姿を見ていると…昔に戻ったみたいだ」 「そうか?」 実はこの水瓶座 幼き頃からミロの事がずっと好きだった。 …が、いかんせん長い事シベリア暮らし 不意に甦った懐かしい感覚は、ほろ苦い感情も呼び戻す ずっと聖域を離れている間に、近くにいた獅子座にミロを寝取られていた(?)という、そんな苦い感情が甦って腑を妬いた 温かいココアの匂いに混ざって、ミロの体から淫香がほわりと香る それがカミュの秘めた恋慕にじわじわと火を付け始めていたのもあった この水瓶座の恋慕は この場合低温で及ぶ火傷のように質の悪いものになったのかもしれない 「掻き出してやろう…」 「え?」 「お前に注がれたものを…出さないと…」 「カミュ?」 ミロは僅かに抵抗をしたが、彼は信頼できる友人でもあったし 払おうとした手が思いの外力強かった そのまま流されて俯せにさせられる ミロにもまだ淫行の残り火がくすぶっていたらしく、カミュの冷たく気持ちよい手に抵抗する気が幾分か失せていた 「真っ赤だな…」 ぐちり、とそんな卑猥な音が静かな部屋に響いてしまう。ミロは羞恥に身じろんだ 「こんなに…沢山入れられてしまって」 射し込まれた人差し指が、ぐにりと曲げられてミロの柔らかく開いてしまった後孔を開かせる そこからは白いどろりとした粘液が、糸を引いてミロの尻の割れ目から滑り落ちた 水瓶座のカミュは、それを冷めた視線で眺める。目を細め長い指をもう一本差し込んだ 「まだ…出てくるぞ、ミロ」 「う、ン カミュ…」 ミロが不意に甘い声で呻く それは幼い時からの親友という事もあって気を許していた事もあり、上げてしまった甘えるような縋り声 けぶっていた欲望にじわじわと火が灯る。音もなく静かに忍び寄る官能 …そう、それは低体温で心の蔵を止まらせる甘やかなねむ気のようなもの 気が付いたときにはもう遅い だが、こんな異常な状態でもミロは疑ってもいなかった。 カミュが自分を純粋に友として見ていると信じて疑いなど持ってはいなかった 「ミロ…お前、このまま元に戻らぬのなら…」 カミュが掻き出すような指の動きに僅かに色を添えた動きを。 ミロは気が付かないうちに僅かに腰を揺らめかす 「私の物に…ならないか?」 え?その言葉に水を掛けられたように現実を認識した蠍座 だがそんなミロを逃さぬように、水瓶座の長い指がグリッとミロの性器の裏側を押し上げた 「ァ、、カミュ!?」 飛び出たのは悲鳴のような非難の声 突然押されたその場所は、今日散々弄ばれた膨らみ 敏感なそこを突然強く押されて走った痛みにミロの背はのけぞり硬直する だが、それはやがて… 「私と…初めからやり直さないか、と言っている。意味は分かるか?ミロ…」 「!?、ぁ、っ…ぃっ、ん、っン!」 堪らない快感に。強く圧迫された場所はゆっくりと戻されつつもコリコリと淫核を弄る動きに いつの間にか回されていた手に、幼い小さな袋も撫で回され 性器も、そっと摘むように擦られた 「わか、らな…カミュ、なぜ…?」 「お前は昔から…物わかりが悪い」 中の指はそのままに、ミロの性器はカミュの口の中へ 片足を高く持ち上げられ、指で直腸のあるポイントを的確に嬲られて、ぬめる口の中でミロはカミュに弄ばれた カミュの薄い唇が外膜をはむ。毛のないつるりとしてしまった場所ごと歯で甘咬みされる ぞくりと背が粟立つ。恐怖が駆け抜けた後は波が引くように気持ちよさが体を塗り替えてしまう 「ミロ…何故アイオリアと?お前はあの頃、リアと喧嘩ばかりしていたのに…」 「カミュに…関係ないっ」 「…本当にそう思っているのか?」 じわりと湧き上がった嫉妬にカミュの指が激しさを増す 口の端から滴った細い繋がりを光らせ、また口に含む。ミロが朱色に染まって喘いだ 「…お前にとって、私とは何だ?私の方が…アイオリアよりも、誰よりも…」 「ぁ、ン…カ、ミュ?」 甘い口淫に意識を拡散させたミロがカミュを霞んだ視界で捕らえるも、その真意を感じることは出来なかったようだ (誰よりも、愛しているというのに…ッ) カミュの引き結んだ唇からは、とうとうその言葉は紡がれなかった 「アッ」 代わりにミロの肛門へ自身の肉棒を差し入れる ずっと戒めていた欲望をカミュは解き放ってしまう そう。身持ちのゆるいミロと体を繋ぐ それは造作もない事だろう 事実ミロはアイオリアとそういう関係で有りながらも、未だ双魚宮でのあんな事になっていたりもするのだ だがカミュはそれをしなかった。いや、したくなかったのだ。 この、純粋に彼を愛しく思う気持ちを心の奥底で大切にずっと温めていたかった。 肉欲が無い訳じゃない。ミロを抱きたいと思わなかった訳じゃない そう、あの寂しいシベリアの夜を 何度ミロを思って慰めたか知れない そう、この狂おしいほどの情熱の発露を、カミュは何度身を擦って吐き出したか知れない “肉欲の解消などで身を合わせるなんて、不毛。心のない性行は意味が無い” ずっとそう思い続けていた。カミュはそっと唇を噛みしめる そうだ、その思いは今だって変わらない……だけれど。 「ぁ、ァ… ア、ぅ〜〜っ」 「………………ッ…………」 だけれど、………………何という快感なのだろう。 (ミロ、ミロ…、ミロ、ミロッ) 心で何度も彼の名を呟く。眉を寄せて、彼を見ていたいのに、くらむ快感に瞼が閉じてしまう そして薄闇の世界から、快感をもたらす彼を見る。 (ミロが幼い。自分は、あの頃に戻ったのだろうか…?) 「ひぅっ うンッ! かみゅっ」 ミロが自分を呼ぶ。カミュは幸せな微笑みでミロをゆっくりと抱きしめた 「………ミロ」 揺さぶりは止まらない。長く長く戒めていた分、幸せな夢が覚めるのを拒んだ そう、この恋慕は 低温で火傷をするもののように質の悪い物なのだ。 |
何故だかカミュ氏はせつな〜い感じです、何故じゃ天秤座じちゃん。
やはりとばっちり死は可哀想に感じたのだろうか?(笑)
にしても総受けって難しいっす☆…ん?エロをがっつり入れようとするからだって??
はい、その通り。しかもショタだしね〜〜
ま、次ぐらいは良くあるほんわりアイドルミロタンって感じでいこうかしら?
んでもって、リアとの関係に迫ろうかと。ほんっと、ゆっくりでスンマセンっっっ(大汗)