絶対運命黙○録


聖域出版 薔薇蟹山羊同盟
筆者 姉 風呂









「何をしている!」

ミロが声を掛けるとシュラとカミュが階段を降りてくるミロを見上げた。
久し振りの聖域の招集
ミロはミロス島から修行を終えて教皇に挨拶をし、その帰りであった。
懐かしい黄金の戦士でもあり友でもある仲間達との邂逅を楽しみにしていたミロは、そこで信じられないものを目にする。
あの、実直だったが優しくもあったシュラがカミュに手を挙げていたのだ。
それに腹を立てて声を掛けたが、二人は微妙な視線を送っただけで返事はない
それにミロは苛立った

「シュラ、なぜカミュを殴った」
「お前には関係のないことだ」
「何だと!?」

随分と久し振りに会ったカミュは一言も喋らず黙ったままだ。
幼いときはずっと一緒に遊んでいたカミュ 俺達は親友だったのに変わってしまったのか?とミロは心の底で落胆した
白い頬を殴られて真っ赤に腫らしたカミュはじっとミロを一瞥した後興味を失ったのかふい、と遠くを見つめた
まるで自分には関係ない事とばかりに。

「カミュもだ!…なぜお前はシュラにそんな事をされ黙っているッ」
「……お前には関係のないことだ」
「巫山戯るな!関係が無いわけ…」
「ミロ、これは俺達の問題なのだ。口を出さないでもらえるか」
「!……………ッ」

ミロは閉口したが怒りは収まらず、ガリガリと奥歯を軋らせた。
どういう事だ?少し考え、もしかしてこいつらは恋人同士なのだろうかという考えに至った。
気持ちの悪い話だが、ここ聖域では古代の嗜好も珍しい話では無い。
自分にはそういった嗜好に興味は無いものの、男ばかりのここでは男同士の肉体関係も恋愛も多分にある 可能性は否めない
ならば確かに自分が口を出すのは野暮なのだが、それにしてもとミロはどうしても思った。
いくら恋人でも、あのカミュに非道い事をされるのが我慢ならなかった。
よぎる、子供だった頃の楽しいカミュとの一時…

「たとえ…そうでも。無抵抗の者に手を挙げるなどとは女神の聖闘士として恥ずべき事だ!」
「何…?ミロ、今の言葉取り消せ!」
「断るッ!どうしてもと言うのならばシュラよ、…俺と戦え!」

その時、我感せずと虚ろな瞳で遠くを眺めていたカミュが目を見開いてミロを見た
そのカミュの顔を見て今初めてカミュにあったような心持ちにミロはなる

「ミロ……本気か?」
「本気だ。一方的に殴って謝りもしない奴など、俺は許せない」
「決闘と、言う事か?」

シュラが慎重にミロに聞いた。
これにミロは意外に思う てっきり言われるかと思った“私闘”という言葉と違かった。
だが決闘 …いいだろう、俺は受ける逃げも隠れもしない!

「そうだ、お前が正しいと言うのなら俺と決闘して勝って見せろ!」
「…ミロ!」
「黙っていろ、カミュ。そうか、お前も黄金だったな…デュエリストの資格は十分にある!」
「…シュ、シュラ!ミロは何も知らない、巻き込むな!」
「…黙っていろと言っている!」

バシン!
シュラは縋るカミュに痛烈な平手打ちを浴びせると倒れたカミュを見下して命令口調で吐き捨てた

「お前は今、俺の物だ。口答えは許さん…分かったなカミュ」
「……はい、…仰せのままに…」

とたんに虚ろな目で頷いたカミュにミロは一層憤った
一触即発を孕むピリピリとした空気
だがそれを年の功かはたまた戦闘慣れか、するりといなしたシュラ

「今日の5時、聖衣を纏いあの木の下に来い!」

指を差していなくなった。
シュラが指を差したのは13年前から女神神殿に現れた巨大な樹木
その前には教皇宮も有るのだが、決闘に指定してきたのだ。きっと行けるだろう
ちらりと、濁った瞳のまま一度だけ振り返ってミロを見たカミュ
あんな物を見て見過ごせる物か、とミロはもう一度歯噛みした。
やがて日は暮れ…5時になる


〜魚介かしら劇場〜
蟹「おい、知ってっか?シュラの奴決闘だってよ!」
魚「おい、デス!かしらかしら〜って言わなきゃダメだ!気分台無しだ」
蟹「あ〜!?んなモン言ってられっかぁ ちと来い!アフロ野郎が!」
魚「あ、止めろデス… よ、よい子の皆が見ているのだぞ!」
蟹「あん?んなの関係ぇ無えっ …ほら、足開けよ アフロディーテ…」
魚「君は変な所で押しが弱いのだな、う、ほら…早くしてくれ…」
〜終劇〜


絶対 運命 黙示録〜  絶対 運命 黙示録〜
出生登録 洗礼名簿… 死亡・登録!


教皇宮を上がると誰もいなかった。
いや、ここだけじゃない
天蠍宮上の人馬宮は13年前の謀反で主がいないとしても、シュラやカミュがいないとしても
少なくとも双魚宮にはアフロディーテがいてもおかしくないのに誰もいなかった。

絶対 運命 黙示録〜  絶対 運命 黙示録〜
わたしの誕生 絶対誕生… 黙示録!


玉座の裏には深紅のカーテン 前に立てば勝手にそれらが引き上がる
美しい水が溢れる噴水を横に女神神殿を望めば大きな木が有るはずのそこは巨大な螺旋の階段が
それを迷い無く上る 幾重にも連なっていた鉄格子が左右上下に開かれミロを上へと誘う

闇の砂漠に さ場宇葉…  金のメッキの桃源郷〜
昼と夜とが逆回り 時のメッキの失楽園


長い長い階段を上がる 宙に浮かぶ支柱は斜めにまっすぐ伸び、これが神の御技で有ることが知れた

ソドムの闇 光の闇 彼方の闇 果て無き闇
絶対 運命 黙示録! 絶対 運命 黙示録!
絶対 運命 黙示闇 黙示録もくし くしも しもく くもし もしく くしも…


階段を登り切ると人影、シュラとカミュだった。
開けた闘技場は不思議な空間
天井には女神の神殿が蜃気楼のように浮かんでいる
だがミロは気にしない
目的…シュラをぶちのめす事だけをただ真っ直ぐに臨んでいた

「良く来たな!」
「当たり前だ…勝負ッ」

だが飛びかかろうとしたミロにカミュが割って入った。
聖衣を纏ったカミュの指がゆっくりと宙を舞い、シュラとミロの聖衣に氷の薔薇が胸に咲く
そして冷たい瞳でカミュが言う

「…その薔薇を、散らされた方が負け。そして私は勝利者の物…」
「な、なにぃ!そんな事は聞いていないぞッ!?」

そ、それはつまりカミュと付き合わなければならないと言う事か!?
いきなりのビックリ発言に度肝を抜かしたミロだったが鋭利な風圧と小宇宙を咄嗟に交わす
もちろんこれは…
『エクスカリバ――――ッ』
シュラの聖剣だ。地を裂き地面を二つに割った

「どうした!今更怖じ気づいたのかミロッ」
「クッ…上等だ、その口叩けぬようにしてくれるッ」

ミロの金髪がはらりと散る、だが二撃目を封じるためには超接近へ
リーチの有るシュラの聖剣は手強いが、懐に入れば威力は半減する
だが、シュラもそれは心得たもので彼は肉弾戦のエキスパート
無駄のない動きでミロの首を落とそうと手を振り上げた

「させるかぁ…!」

柔らかい躯でシュラに足蹴りを喰らわすミロ
そのセオリーに無い攻撃にシュラが怯むとミロはチャンスだと光速コンボを喰らわそうとした
だが、シュラの方が一枚上手でコンボ一撃目にミロを投げ飛ばし…
『エクス・カリバ――――ッ』聖剣で止めを!
その時だった、天上の幻から何者かが降り立ちミロに大いなる力を与える
聖剣は弾かれ……そして!

「な、何ぃ!!!」

シュラの
薇が散った。
『スカーレッドニードルッ』
深紅の赤い光がシュラの薔薇を散らし、…そしてその日カミュはミロのものとなった。



「なぁ、カミュ…ど〜〜〜してもか?」
「……ど〜〜〜してもだ、ミロ」

いきなり沢山の荷物を天蠍宮に持ち込んで居座るつもりのカミュにミロは はぁぁぁぁとため息を零した
こ、こんなつもりじゃ無かった。きっとシュラも恨んでいるだろうな、と気分もどん底
だが、ウキウキと荷物を運び込むカミュに少しだけ気持ちが安らいだ。
もしかしたらカミュはシュラと別れたくてあんな事を言ったのかも知れない

『フリーーージングコフィン!』
「ん?カミュ何をしている?」

大荷物を放置して風呂場で何やら技を発動しているらしいカミュに声をかけた
そしてそこにいる生き物に度肝を抜かれる
な、何なんだその白いヤツは!

「…氷河の住みかを作っている」
氷河「グエッグエッ」
「それ…アヒルか?」
「いや、白鳥だ…」

白鳥!?…その鳥は俺の風呂場ですいすい泳いでいた。
風呂にはめったに溶けないあの厄介な氷塊が…まて!これじゃ風呂に入れんだろうがッ!

「ペ、ペットまで飼う気か!?」
「ペットではない、氷河だ」
「し、しかしな…カミュ」
「氷河が…気に入らないか、な、ならば…捨てる…」
「ま、待て!そんな事言ってないだろうがッ分かった、分かったよ!飼っていい、いいからカミュ!」
「…そうか、分かった。…良かったな、氷河…」
氷河「グエ、グエ!」

それにしてもとミロは思った。確か氷河とはシベリアで育てていた弟子では無かったかと
だが、数年前に弟子を亡くしたという噂も聞いていたし…
カミュが亡くした弟子を悲しんでペットにその名前を付けたのだろうか?

「ま、いいか。じゃ、カミュの部屋はそちらの客室でな。ベッドは小さいだろうから本当に居座るのなら新たに誂えればいい」
「…お前が勝ち続ければ私はずっとここにいる。お前次第だ…」
「……?昔から不思議な奴とは思っていたが、磨きがかかったのだなカミュ」
「??おい、ミロ…それよりも……」
「ふぁ…悪いな、明日にしてくれ。今日はもう眠くて眠くて」

ミロが居間にいるカミュを置いて自分の寝室へと消える
それをカミュがじっと不思議な顔で眺め、やがて手早く荷物を隅にやるとミロの寝室へ歩みを向ける
ミロはすでにスースー寝息を立てていたが構わず上にのし掛かりカミュは来ているものを脱ぎだした

「……おい、カミュよ お前は一体何をしている?」
「……服を脱いでいる」
「……もう一度聞こう、服をなぜ脱いでいる?」
「……??SEXをする為だが?」

…はぁ!?ミロは飛び起きて上にまたがっていたカミュをコロンと転がした。
眠い目を擦りつつ、髪をくしゃりとやって出て行けと指を差す

「あのな、悪いが俺は趣味じゃない。さっさと客室に戻れ、ハウス!」
「…私は犬ではないのだが。それにミロ、これでは困る 主の契約を…」

上を脱ぎ捨てたカミュは所々鬱血した痕があり、それにミロは益々引いた。
だが固まるミロを無視してまたミロにのし掛かるカミュ
呆気にとられて、ミロはそのカミュの赤い流れの髪を見ていた。
目の前には美しく大人に成長した友人、だけれど昔“隠れん坊”している時に間近に見た幼いカミュをミロは思い出していた。

「…ミロ、私達はエンゲージした…躰を、繋げなければ……」
「カミュ…何を…いって………、」

キスをされた
固まるミロから離れたカミュ、だがもう一度口を付けて今度は舌をぬるりと這わせ…

「止めろッ!」

突き飛ばしカミュを見た。信じられない、あの…カミュが!
引っ込み思案で内気で口べたで、いつも俺の後ろに隠れて、アイオリアやムウに泣かされて…
あの、俺の親友が…今、何を?
カミュは淫蕩な笑みでミロを誘うように見る。これは…本当にカミュ?

「ミロ…私と躰を繋げ、それがエンゲージした者の定め…お前は私を所有したのだ。証を…」
「な、お前ッ!何を言っているッ正気じゃ無い、断る!正気に戻れ、カミュ!」

だがカミュは皮肉気に笑うと ならば、と言って荷物をまとめだした。
な、帰るという事か!?聞けば冷たい目線でカミュは頷き言葉を紡ぐ

「エンゲージが成立しなければ私は主を求め去るだけ、また誰かに抱かれ、誰かの物になるだけだ…」

ミロは分からなくてぐううと唸った。まったくカミュの言っている事は分からなかったがすごくすごく引っかかる事がある。
それだけは我慢ならなくてお節介だとは分かっていたが思わずカミュに言っていた。

「カミュ!お前は間違っている、誰かのモノ?それが間違っている、人は、誰かのモノには決してならない」
「何故…?」
「人の心は縛れない、己はただ己のみだ…なぁカミュ 違うかな」
「解らない…」

カミュが荷物を置いてすとんと座った。
その頼りない様に妙に情を惹かれてしまって、ほっとけないなとミロは思った。

「なあ、カミュ…良く分からんが落ち着くまでここにいればいい。今のお前は危なっかしくてほっとけない」
「…お前が望むのなら私はここにいる。私の所有者は今はお前だ」
「だから、それだ!俺はお前を所有してない。それに、抱けないぞ。」
「なぜだ…ミロ…」
「な、何故って、お、男同士だし…」
「…答えになってない、男同士でも出来る」
「う、自信満々に言うな。だからそういうのは好きな者同士でやるものだと言っている」
「……ミロは私が好きではない、と言う事か?だが、それでも出来た…気にするな」

ミロが瞬間顔を歪めた
カミュのシュラとの関係がそうだったのだろうか?それに契約とは何の事だ?自分で決めたルールか何かか?
分からなかったが律儀にミロは答えた

「俺が気にする。それにお前の事は嫌いじゃない、好きだ。だがこういう事をする好きとは違うぞ?」
「……好意が有るのならば良いと言ったのはお前だが。早くしろ、ミロ…夜が明けてしまう…」
「何度言えば分かってくれるんだ、お前は!好き違いだと言ってるだろうがッ!」
「…ならば変えればいい。ミロ、お前の好み通りにする…何が好きだ…?口か?」
「だから!抱かないと言っている!!とにかく、いきなりそういうのは良くないと思うのだカミュ」

もっと自分を大事にしてくれ!そう叫んでもカミュは無表情のままだ

「ならば…私は出て行かなければならない……」
「がああ!どうしてそうなるッ だがな、カミュ俺はお前に非道い事するなんて嫌なんだ!」
「……非道い事?」
「お前はシュラに殴られて痛くはなかったのか!?悔しくは!?その腕の痣はなんなんだ!そのひっかき傷は!?」

虚ろな目をして、ああ、これか?とカミュが答える

「…主がした事だ、全ては主の望むがまま……」
「なぁカミュ、お前はそれをされて嫌じゃ無かったのか?本当にそれでいいのか?」
「……別に………」

ミロがため息をついてカミュに脱いだシャツをそっとかけた
哀れむような、苦い顔。だが、ほっとけないしどうしたものか。

「俺は、お前が好きだから、お前が苦しむような事をしたくは無いんだ。」
「……だが、私は使命を果たさなくてはならない」
「また、それか。だが、それが理由で出て行くな!お前に俺が理由で誰かに抱かれに行くなどと考えるだけで気が重くなる」
「………分かった、…そういう事ならば……道はただひとつ…」

パサリと羽織ったシャツが滑った。疲れた精神にため息を吐くとカミュの顔が間近にある
ちゅ、とカミュがまたキスをする。
眉をしかめてカミュを見るミロ、だが構わずにもう一度カミュはミロにキスをする。
気が付けばベッドにミロは押し倒されていた

「私が、お前を抱く…それならばいいか?」
「あああ…あのなぁカミュ」
「…初めてか?」
「初めてに決まっている!ちょ、待てって!」

ピタッと止まったカミュ じっとミロを見つめて許しを待っている?
どこかしらカミュの瞳から必死さが伺えてミロは容易に振り払えなくなった。
なぜこんなにカミュは必死なのだろう、それが分からなくてミロもじっとカミュを見上げた

「これ以外に…道がない…」

カミュの言葉にミロは、ゆっくりと息を吐いた
これは…もう無理かもしれない。
カミュは引かない、拒めばカミュはあっさりと出て行き誰かに抱かれに行くだろう。
気が重いが…すごく重いが…犬に噛まれたと思って諦めるか。

「ひとつ、聞くが…カミュよ」
「…何だ?」
「お前、男に入れたりしていたか?」
「いや…入れるのはお前が初めてだが」

そうだろうな、と ミロはもう一度息を吐き出した。今度はちょっとだけ安心の
この細身のカミュが男を犯すなどあまり想像出来なかったし、自分はカミュより体格はいいのだ
もしかしたら入れてすぐ辟易して止めるかもしれない、そんなに尻の穴がいいとは思えなかった
嫌になって、結局口に咥えて終わるかも。手でして終わるかも。そのほうがずっといい
それに入れられても自分がカミュにならばそんなに負担は無いと思った。自分がカミュにするより遙かにマシだと。
そこまで考えを巡らせて、ミロは腹を決めた。いいぞ、と言えばカミュがじっと覗き込んでくる

「……怖いのか?ミロ…緊張しているのか?」
「こ、怖いわけあるか!」
「ならば身を任せろ……大丈夫……優しくする」

ちゅ、とカミュがキスをする。カミュの薄い唇は冷たくて少し気持ちが良かった。
それに少しだけ安心し、目を瞑ってカミュに任せる
カミュには申し訳ないが、やはり自分は男に興味は無いのだ。
感覚だけ追って早く吐き出し、さっさと終わらせ寝たいとミロは切望した。

…だが、その40分後

執拗なカミュの前戯に陥落したミロはカミュの意外にも立派だった性器を苦しそうに受け入れつつも善がって涙を零していた。
感度の良いミロにカミュも興奮を募らせ、達しそうになるミロを押さえつけて彼を余計に喘がせていた

「うう…は、ぁ、あ〜〜カミュ、だ、ダメだ イかせてくれ!」
「ミロ…我慢して欲しいのだが、私はまだ挿れたばかり…今、達しても契約には…」
「あ、あ、カミュ、て、手を離してくれぇ…う、ウン…すご、あああ、中がぁ ふ、うう…」
「…ミロ、約束しろ。……出したら、後は私に従うと。…約束、するか?」
「ああ、するっ…するさ、カミュ!だ、だからぁ…ああ、ア!は、〜〜〜〜ッッ」

ミロが達すると、カミュがゆっくりと腰をグラインドさせた。
あんなに渋っていたのが嘘のようにミロが歓びの声を上げる
それがカミュの気分を高揚させ、ひどく久し振りに雄の欲求を高ぶらせていく
それに、ミロの躯はすこぶる素晴らしかった!
熱い体温に溶かされているのではと錯覚するくらいの堪らない蠕動だった。

「……ミロ、本当に初めてか?……すごく気持ちが…良い、クセになりそうだ…」
「は、は… カミュ、少し…待ってくれ、い、息が…アウ!」

カミュが堪らないと雄の衝動のまま激しく腰を動かした。
それにミロが奥歯を食いしばり、衝撃と快感を堪えながらカミュに苦言する

「あ、や、優しくすると言っただろうが!」
「…お前は出した後私に従うと約束した!抱き潰してやる、ミロ… お前の中が、ああ、うねって凄く良いッ」

ガンガン突き回しているとミロの声が高く上がって、泣き声が艶やかに濡れだした
いっそう体温が熱を放ち、カミュの肉棒を快感で苦しめる。
ぐちゅぐちゅ、とミロの中から卑猥な音が鳴り響いた

「う、あああ〜〜〜カミュ、そこぉ…や、止めてくれッ ああ、変だぁ」
「…ここだろう?前立腺が好きか、ミロ…きゅうきゅう絞めるな ああ、私も変になりそうだ…」
「ふぅ、う、ふぅッ あ、は…は、ああ!カ、カミュ…い、イってしまう…変だぁッ」
「ああ…私も出る、……ッすごいぞミロッああ、今 出してやる……ッッッ…ミ、ミロッ」
「〜〜〜〜〜〜んんッカミュ!」

ご丁寧にお互いの名前を呼び合った二人は得も言われぬ小宇宙に包まれ互いに快感を極めていた。
こうしてエンゲージはしっかと結ばれ、契約成立となったのだがミロにすっかり味をしめたカミュはミロをその後も抱き続ける
流されやすく、感じやすい躯だったミロはその後もカミュに抱かれていつの間にか悦んでいた



『…カミュ……この野郎、…見掛けに、騙された……うう、腰、痛い…』
「……ミロ、声が掠れている…飴でも舐めるか?」
『そ、それよりも何か食いたい。 ひ、日が沈みかけてる!?…今、夕方か!!』

はぁ、とため息 横にはそれをしでかした本人が無心にミロを見つめていた。
ま、何が何だか分かりはしないが…カミュのそんな顔が懐かしくて

「これから、よろしく …か?カミュ」
「…ああ、よろしくだ ミロ」

手を握り合って微笑んだ。


…頬を寄せあって、写る写真の 笑顔に 少しの 淋しさ つめ込んで   REVOLUTION!
夢を見て 涙して 傷ついても  現実はがむしゃらに来るし〜   自分の居場所 存在価値を見つけたい 今日までの自分を…
潔く 脱ぎ捨てる 裸になる  自由を舞う薔薇のように〜   たとえ2人離ればなれになっても 私は 世界を変える!



(END?)







読者からの感想


中羊:な、何というかぶっ飛んでますね。色々と… かしら劇場っていったい…??
おまる:ペットを捨てるなど…う、うう!(滝涙)
蟹挟み男:超金かけたな〜装丁に命かけてやがる。だがその色とかがうぜぇぞ
しーどら:エロが少ない それにカミュが受けでも良かったんじゃねえか?流れ的にさ
大羊:ふうむ、中々良いではないか!意味不明な所が良いぞ
ヨーダ:戦闘シーンは好きじゃが、エロがちとなぁ足りん!
処女神:これ、続くのでしょう?わたくしは応援していますよ!続きが楽しみでなりません
鶏:ロスも出てくるかな?サガと絡ませろ!!ロスサガでもサガロスでもいいから!
サーガ:幼児虐待が出なくてホッとしている。というか↑の鶏シネ!
モーモー:荒れるな。そうだな…伏線が気になる。それとここのカミュとミロは赤毛と金髪なのだな
獅子舞:ん、エロだけじゃないのは好きだぞ。だけど間の変な詩みたいなのが良く分からん。
陰陽師:む!誰か死ぬ予感がするな。続きを待っている
やぎっち:シュラが鬼畜なのがやはり解せん!↑本当か?誰が死ぬ…?
瓶:…も、もはや何も言うまい………(滝涙)


―――強制終了!次回をお楽しみにv (←嘘!?)








絶対○命黙示録



うは、書いちゃいました。ダブルパロ ギャンダムで散々書いて懲りたのでやらないぞ〜とか思ってたんですがつい妄想が止まらんかったとです。
ウテナご存じの方ならお分かりでしょうが、ここのカミュはビッチです。そりゃもうすげえビッチです。(笑)
この後も節操のないカップリング入り乱れようと思ってますんで気まぐれに続くかも。
ウテナのネタバレを多分に含む事になるんで、出来ましたら少女革命ウテナをご覧になってから読んでいただきたいと切に願います。
あのアニメ…回を進める毎にヤヴァくなる。何度のたうち回った事か… あ、戦闘シーンの
い文字わざとです。
ウテナの演出の奇抜さをちょっとでも出してみました☆
実は挿入シーンに大事な所が回る薔薇(←こんなの)で隠される想像とかしましたが、文字では無理だったので諦めました。
良かったらエロ絵師募集。↑上の薔薇にリンクさせていただきますvうはは。