じめっと宝瓶宮の柱の影から鬱コスモを出し
あの子(ミロ)を見守る病んだカミュ
そのジメコスモにあてられて、ある双子座の男が鬱になったという。
(※鬱になったのは兄の方です。笑)
ギャグなんで許して下され〜〜汗
あ、表の皆さんとも別なんでヨロシクどうぞ〜
|
「ミロ…そんなに…その男が…良いのか?」
宝瓶宮の柱の影からそっと連れ立つ二人を見るアクエリアス
視線の先には最近友人になったのだというミロとカノン
カミュの瞳は病的な陰鬱さに沈み暗く濁って想い人を眺める
そして想い人に友人と称し近づく者にも粘着質な視線を送った
「…私をほっておいて、そんな男と遊ぶのか…お前は。」
余り表情を出さないと言われる彼の顔はやはり無表情だった
…が、孕む狂気にある種の迫力が滲み出ている
そんな彼の頭の中は蠍座のミロ一色
(ミロそんな奴にわらいかけるなお前が微笑んでもいいのは私だけ私とお前は相思相愛お前が気が付いて無くとも私だけは分かっているのだ過ちに早く気が付くのだミロああ!カノンに触れるなど…許せんお前は今私に対し不貞の行いをしたのだぞ。お前の性癖にも困ったものだ恋人になった暁にはそんな事は私は許さぬ。夜にしかっりと分からせてやろう)
だが、そんなカミュの思いに気が付かないミロはカノンと一層じゃれ合った。それにカミュは独り奥歯を噛み鳴らす。
『…?…おい、ミロ 水瓶座がこっちを見ているのだが…』
『ん?ああ、カミュね。いいんだ、カミュはいっつもあんな感じ』
二人のやり取りはカミュには聞こえない。
彼はもう自身の世界にこもり始めていたから。
カミュは子供の頃から彼に常に寄り添い、その内に既成事実を作り上げて恋人に納まろうとしていた。
だが計画は予期せぬ邪魔者によって頓挫しようとしている。
それにカミュは益々苛立ちと狂気、そしてミロへの執着を高めた。
もう隣に立つカノンも憎いが、
そのカノンと笑い合うミロまで憎くなっていた。
(ミロお前はいつもそう…私を愛しているのに他の人間に興味のある振りをする…それに勘違いしてしまった人間はどうする?お前は勝手だ。…そんな事で私を試しているつもりか?…ああ、お前が憎い、ミロ。私に抱かれたいクセに私から言い出すのを待っているのだろう?挑発的な態度で誘っているのだろう?だが…お前を抱いた所でお前は私の者になるのを拒むのだろうな、お前はそういう男だ。ああ、分かっている…お前の本当の望み。お前は私に全てを捧げたいのだろう?体も心もその全てを。だから私を狂気に誘うのだなミロよ…ああ、ならば今宵お前を私だけのものにしてやろう…永遠に私だけの物ニナ…)
その後どうなったかは誰も知らない。
|
今日も私とミロは仲睦まじく枕を共にする。
シベリアの寒い夜を、私達は互いの体で温めあいながら蜜月を過ごす。愛を囁き、口付けを交わし、若い肉体を激しく求め合いながら情熱を散らす。私もこの時ばかりはクールでいられず、ミロを果敢に攻め立てた。ミロが堪らず鳴き声を洩らす
ぎゅむっ! ぎゅむっ!
「ミロ…声を抑えろ、弟子達が起きてしまう…」
だがミロは官能に溶けてしまったのか、泣き声を上げ続けた
ぎゅむっ! ぎゅむっ!
仕方なく私は開ききったミロの口元を抑えてバックで挑む
ミロの柔らかな肢体がバウンドして狂ったようにのたうった
それに私は満足しながら、一度目の熱をミロに吐き散らかす
「ミロォ―――――――――――ッ!!!!」
私は歓喜の雄叫びを上げミロの中に放っていた。
ミロのだらしなく開ききってしまった妖しい魅力一杯の穴はトロトロとはしたなく私を零し、次の劣情を生ませる。
最近訪れた青い髪のミロは、ラバーという武器を携えており私はコレに夢中でむしゃぶりつく。時には甘く噛んで攻め立てる
するとミロが喜んでため息を零す。可愛く鳴いてくれる
きゅ、 きゅむっ きゅ、きゅっ
魅惑のスキンはミロの可愛い胸と交歓を確かめる穴に。
その吸い付くような感触に私は酔う。最近はこのミロばかりと抱き合い、私はこのミロばかり愛していた。
だから、…忘れていたのだ。いや、忘れていた訳では無い
ついつい、このミロに夢中になってしまって注意が怠っていた
私はボツボツした凹凸のミロの感触に酔わされながら、不意に、視線を感じたのだ。
暗闇に浮かび上がる金髪…じっと私を悲しそうに見つめる青い瞳
金色のミロが丸く開いた目で、呆然と私に視線を投げかけていた
それに私ははっとなって、高まる興奮を冷まし青いミロから引き抜いた。青いミロがいかないでと追いすがったが、無情に引き抜く
そして私は金色のミロに語った。
「…済まない。だが、心ではお前が一番だ…」
潤む瞳… それに私は心を掻きむしられる。私の言うことは詭弁だ。
ならば何故抱いてくれない そう心に問いかけが聞こえた。
…ああ、済まない。お前がどんな思いでこれを見ていたろうな…
それを思うと申し訳なさと愛しさが一杯になった
私は椅子に腰掛けていた金色のミロを抱き抱えるとそっとベッドに運んだ。ヌル付く液体をそのミロに馴染ませ優しく埋め込んであげる。
金色のミロが嬉しそうにキュッキュッ!と鳴いた。私もそれに感極まる。
そして私は青いミロも愛撫した。
柔らかな感触のラバーを弄り回し、指でミロを掻き回す。
それに青いミロが泣き濡れた
ぎゅむっ! ぎゅむっ!
私達は背徳的な交わりでその夜を過ごす…
あまりの激しさに私はまた雄叫びを上げた
「ミ、ミロォ―――――――――――ッ!!!!!」
悦楽に支配され、堕落しきったこのような姿…
死んでも弟子達には知られまい、と心に誓い私は官能の夜を過ごす。
あ、ああ…す、凄いぞ!ミロいく…いってしまう…
「ミロォ―――――――――――ッ!!!!」
激しい、貪るような愛は中々終わりを見せなかった。
※激しくスンマセン。何が病んでるか分かりましたか??
実際にはダッチ○イフがどうなってるのか知りませんので想像です。色々本気にしないで下さいませ。あしからず
|
「我がち―――――――!!」
師の寝室に入ると師がお気に入りの人形を前に悩んでいた。
我が師カミュは寂しがり屋なのか
寝るときはいつもミロさん人形と一緒に寝る。
師が業者を呼んでこだわり抜いた一品らしい
結構大きく何故か裸。そして二つとも口が大きく空いている
師が業者と掴み合いの喧嘩をしてまで付けたモノは
今もむき出しで頭の方に向いていた。
俺はこれを失敗したのだと思ったのだが、
師に聞いてみたところ
「これで良いのだ…」
との事。あんなにリアリティに拘っていたのに何故だろう。
それでは排泄の(人形なのでしないが)時に不便ではないのか?
もしかして本物のミロさんのソコはそうなっているのだろうか?
今度サウナに入るとき見てみようと思った。
悩む我が師が一体をベットから降ろそうとしていたので手助けをする
だが、伸ばされた手はそっと師によって払われた。
「氷河…いくら弟子でも、触れることは許さない」
「な、なんでなのですかぁ我がち??」
「…師匠の愛人に触れて…許される弟子はいない…」
「は、はぁいっ!」
師が持ち上げた愛人1号はパカッと閉じていた目をまん丸く開いた
丁度その時アイザックが通り過ぎていきなり顔を真っ赤にさせる
「…氷河。先生は忙しいから、邪魔しちゃダメだ」
「??う、うん」
手を引かれて部屋に入るとすかさず耳栓が渡される
アイザックが教えてくれたいつもの寝るときの習慣。
これをしないと寝るときに風の音が煩くて堪らないらしい
「お休み氷河…」
「うん、お休みぃアイザック」
そう言えば昔眠っているうちに耳栓が取れてしまった事があって、
その時に師が激しく何度もミロさんを呼んでいる叫び声を聞いた
もしかしたらミロさんは俺達が寝てる間に
友人である先生に会いに来たのかも知れない。
|
「良い酒が手に入った……」
そう言ってミロの天蠍宮を訪れる。
それに、はにかんだように笑んで迎え入れてくれる親友
幼き頃からの…私の友、ミロ。
彼は明日の海界出張の準備をしていたところで、
その荷物を私は無感情という仮面で見下ろした。
新しく双子座に納まったカノンはミロの体の良い友人を装っているが
ミロに気があるのは一目瞭然。明らかにミロの躰を欲していた
飢えた獣のようにいつもミロの隙を狙って、涎を垂らし機会を窺っている
…明日から1週間、ミロとカノンは二人だけで海界に閉じこもる
そんなチャンスを奴は絶対見逃しはしないだろう。
幼き頃から見守って来たミロ…
無垢で人を疑わぬ、純粋なままの 彼
明るく太陽のように笑んで、私をいつも励ました親友
人の汚さも欲望も知らない、私の永遠の友人。
人の劣情に触れさせぬよう、いつもそっと守ってきた
だけれど明日にも、その汚い男に、無垢な純潔が散らされようとしている。
こんな悲しいこと…
そんな無情なこと…
……許せる筈がない。
ならば私が教える
汚いことも、欲望も、劣情も、そして狂おしいまでの欲求も。
…ずっと守ってきたのは、私。
ならばお前を汚すのだって、私でも良いはずだ。
「…ミロ、何かつまみは無いか?」
「う〜ん、ちょっと待ってろ。何か探してくる」
ミロが背を向けた隙に強力な媚薬をミロの杯に落とす
どれぐらい強力かは数日前に自身で試した
何度ミロを思って吐き出しても、すぐに湧き上がる際限のない昂ぶり
ミロの健全で頑なな精神でもすぐにとろけ出すに違いない。
そして酒との相性も。苦みは酒に隠れて気が付かないはずだ。
その媚薬はミロの杯にぽちゃりと落ちてすぐにシュワッと溶けて消えた
「ミロ、まだか…?」
ああ…はやくお前を手に入れたい。
未知の快感に泣き叫び、劣情に戦き、欲望に支配されるお前を。
そしてそれに嫌悪し、恐怖し、受け付けなくなる程に蹂躙しよう
カノンを撥ね付け、受け入れられなくなるぐらいに…
「……ミロ、まだか?」
気が急いてミロを呼ぶ。遠くからちょっと待てと彼が言う
ああ、お前は知らないのだろうな。そして思いもしなかったろうな。
ギリシア人のお前は、古代の因習を重んじるお前は、
親友である私がお前にタブーを犯すなどとは決して。
「待たせた。ほら、氷河の土産の…う〜んと、カラ…スマ?」
「……カラスミだ。」
杯を合わせて乾杯を。
そう、今日という日に乾杯だ ミロ
何年もお前に焦がれていたこの思いに 乾杯。
※正当派病んカミュ?そして媚薬ネタ ふはは!
あ、古代ギリシャでは親友同士のホモNGだったらしいです。
そして髪の色間違えたけど、この色合いも好きです☆なのであえて。
そして入ってみたかった催淫剤同盟☆
ここにぽちっと貼っちゃいます♪
|
「良い酒が手に入った」
そう告げて天蠍宮に入って来た友人の笑顔に俺は嬉しくなる
最近沈んだ様に考え込む事が多くなった親友の久し振りに見せた笑顔。
海界へ行く準備の手を休めてしばしカミュと酒を楽しもうと思った。
グラスを二つ用意する
「じゃあ乾杯」
カチンと合わせたグラス 上機嫌なカミュ
俺は何気なくカミュの細い手首を眺めた。
もうすぐカミュの誕生日なのだ
実は海界出張をサガに無理矢理頼み込んだのはカミュのプレゼント探しの為である。サガには公私混同だと怒られたが、最後には『平時だからな』と許して貰えた。海界で探すのは珊瑚
カノンによれば良い物がその辺にゴロゴロ落ちているとの事だ
カミュの綺麗な赤い髪
それに似た色の赤い珊瑚はあるだろうか
「…所でミロ…何に乾杯だ?」
「う〜ん、じゃ俺達の友情に。」
カミュが何かを深く考え込んだ後、では友情にとニコリと笑った
本当に珍しい カミュが微笑むなんて。
何か悩んでいたみたいだが悩みは解消されたのだろうか?
心配性のカミュの事だ。きっと弟子の事に違いない
グラスに鼻を寄せればいい香りのアルコール
だが、口を付ける前にカミュがつまみが欲しいなと言い出した
「う〜ん、ちょっと待ってろ。何か探してくる」
前に氷河が何かを持ってきたよな…?
戸棚や冷蔵庫を漁りながら適当なものを見繕う
カミュがまだかまだかと騒ぐのでちょっと待てと言っておく
あった!冷蔵庫の片隅にパウチされた魚の卵
これを確かスライスするんだったよな??
ナイフでそれを切りながら俺はカミュのプレゼントの事を考えた
出来れば珊瑚だけで作れるといい。
真っ赤な緋色のリング。装飾を入れた方が綺麗だろうか?
もし珊瑚だけで出来なければ、カノンのツテの海王御用達のジュエリーデザイナーに金属をあしらって貰う予定だ。カノンは黒真珠を見繕ってそれをデザイナーに溶かして貰ってカフスを贈ると言っていた。それも中々洒落ていていいな、と思う。
曲線を描く黒真珠の上品な光沢はモダンできっと素敵だろう
カノンのセンスは洗練されていて好ましいし
俺のプレゼントも気に入って貰えると嬉しいな
濃いオレンジ色のスライスを皿に並べて
クラッカーや、チーズを適当に出して。
酒もカミュが好きなズブロッカを用意して
久し振りの酒盛りに興じる
「待たせたな、じゃあ改めて乾杯」
「…ああ、今日という日にな…」
「友情だろ?」
「…………そうだな」
酒を飲みながらゆっくりとした時間を楽しむ
琥珀の液体はすぐに飲み干され、新たな水面を作った
何気ない会話 何気ない仕草 本当に久し振りだ
聖戦が終わってからカミュがふさぎ込む事が多かったから。
「?…何か、部屋 熱くないか?」
「いや……」
アレ?体が熱いな…熱?困るぞそれは
明日から海界に行って
カノンと二人でカミュの誕プレを見繕わなきゃならないのに
「は、ぁ… ん… ウン? …俺、酔ったかな?」
「……これぐらいでか?」
おかしい…視界がグラグラする
でも、これだけで酔うなんてあるはずがない。
俺もカミュも酒飲みだ。自分の酒量はある程度知っている
ああ… 熱い。
首の辺りが苦しくてボタンを数個外してパタパタと風を入れた
「ミロ……熱いのか?」
カミュがそっと俺に触れる
そこから熱が湧き出して、俺の躯が敏感になっていく
胸の先が尖って服に触れる感覚
産毛が粟立つ感覚まで鮮明に感じる
不意に下半身の収まりが悪くなってモゾモゾと腰を揺らした
でも、それは更に新たな熱を産んで…
「は…あぁ……カミュ…変だぁ 熱ぃ…」
目が潤んだ
ぼやけた視界にはぞっとするくらい冷たい視線のカミュがいた
だけれど口は奇妙に笑んで、ゆっくりと言葉を紡ぐ
触れるカミュの体温に意識が狂う
ああ…カミュは何と言っている?
あ、あ、と俺は吐息と喘ぎを洩らした。
聞いたことの無いような、自分のとは思えぬような、濡れた声
カミュが満足そうに笑って、俺の背を撫でる
膝が笑った
「全て私が教えてやる…私がずっと守ってきたのだ。」
ああ、カミュは何と言っている?
あ〜〜止めてくれっ!?そ、そんな所を…カミュッ!!
「ならばそれを汚すのは、私であるべきだろう?」
正常な意識で最後に見たカミュの瞳は真っ暗で
底知れない闇のようだと俺は震えた
(END)
|