FILE:2 ―深夜双児宮― カノン「ふあ〜〜あ、今日はこれくらいっと!」 自作ゲームを作っていたカノンはPCを閉じるとあくびをしベッドに入ろうとした。 (↑因みに作っているゲームは妖しいノベライズゲーム・その名もさんくちゅありの夜)←笑 その時ふと、絨毯に気になるものが…。いつものシャカなどが食い散らかす菓子などのカスではない 今日は兄に折檻される前にキレイに、そりゃ〜もうキレイに隅々までピカピカにしたのだ。 なのに落ちているそれ…ちょっと縮れた青い毛。自分の長い髪とは違った短い毛… (…陰毛?) 拾って、ゴミ箱に。 と、その時また双子座の聖衣が涙を出していたのでタオルで拭う。 (※カノンは自室に聖衣を飾っている。因みに海龍の鱗衣は風呂場の隅で海水プールでぱちゃぱちゃしてます) カノン「ん?何が悲しいジェミニンよ(←あだ名)あ〜〜とにかく泣くな。」 粗方拭ってもう一度ベッドに入ろうとしたら…また、絨毯に縮れ毛が。今度は2本 何だ?毛が抜ける時期なのか?……とにかく摘んでゴミ箱へ (??????) するとどうだろう…ゴミ箱の近くにやはり縮れ毛が…一体何なのだ?コレは。 も、もしや知らぬうちに放射能でも浴びて…!? ビビったカノンは取り敢えず毛髪を掴んで引っ張る。 頭を掠めるのは蟹の宮に置いてあったPIKADONの漫画。少年の髪が原爆の黒い雨で髪がむしむし抜けるシーン… ただでさえ頭の毛は大事めに(サガほどではないが…)しているのでそっと引っ張れば… 何本か抜けるがハゲタカと呼ばれた少年ほどではない。 ホッと安心しつつ抜けた数本を惜しく思う(←28の男ですから) じゃあ…下だけ??そ、それは困る。下が使い物にならなくなったら計画がおじゃんだ!(←楽しいカノンのミロ計画。笑) ドキドキしながらパンツを脱いでそっと陰毛を摘んでみた ……………………………ホッ 大丈夫だ。 数本抜けただけで、別に普通だ。 では何でだろう、と思いつつ抜けた毛をゴミ箱に。 また聖衣が泣いていたので拭って窓をもう少し大きく開ける事に。 湿気てカミュの宮のようにジメジメするのはゴメンだ。 (きっと気のせいだ) ふあ〜あ、とマヌケな欠伸面でベッドに入ろうとしたカノンは固まった そしてゾッと戦慄が走る。 絨毯が……毛だらけ? 陰毛だらけ?…そ、そんな…馬鹿な! 出したままだったイチモツの上にあるオケケをマジマジと見るが別に無くなってはいない だから一本毛を拾って良く観察してみる。左手に自分から一本引き抜いたものを、右手には拾った陰毛らしきものを だが…大した違いは無い。色も同じ、縮れ具合も。 でも…自分には思い当たりがない。では、もしかしてサガ!? だ、だがサガがこんな嫌がらせをするだろうか? ちょっとサガのコスモを探ってみる…が、いつもの鬱っぽいコスモは穏やかだ。普通に寝てるっぽい。 (うう〜〜〜ならばなぜこんな怪奇現象が…は!もしや) 昔何かで読んだ事柄が頭を掠めた。 陰毛お化け… そいつは拾った陰毛をどんどん増やして部屋の主の気を狂わせるそんな妖怪だったような! な、ならばやはりシャカに退治を頼むか!と部屋を出ようとしたときだった。何かがふわっと風に舞ったような気がした。 そして風上に目を向けると…またジェミニン(双子座聖衣)が泣いているではないか! …ん!? その時カノンは先程から床に散らばる陰毛らしき物体を手に取りもう一度良く眺めて見た それは毛根が無く、途中でぷっちりと切れている。だが、縮れ具合でハサミで切られた訳じゃ無さそうだ そしてまた風がふわっと入ると何か青い粒が舞った。手に取ればそれは陰毛らしきもので… 良く見てみればそれは涙を流す双子座の聖衣から舞って、いる…? カノンは聖衣を見て絶句した。ボディーのガードに挟まる青い物体に。 その時ジェミニンが光り輝いてカノンに数々の記憶を見せつけた。 まるで幻朧魔皇拳のように! それを見たカノンは兄の部屋に殴り込みに駆け込んでいた カノン「このっ変態めがあああああああああああああああああああ!!!」(←大泣き) サガ「ぐぎゃ!…か、カノン!?何だその格好は!!恥を知れ!そ、それともこの兄に夜ばいか!?」 下を出したまま泣きながら掴みかかってくる愚弟に怯みつつ、サガはとにかくカノンを宥めようと頑張った。 恐い夢でも見たのだろうか?(←有る意味真実)もしかしたらあのスニオン岬の夢でも見たのかもしれないと。 だが、何故下を出しているのか分からない。 だが、もしかしたらそういう趣味になったのかもとサガは思った。(←自分基準) カノン「お、お、お、お前を俺は絶対許さんッッ!この陵辱野郎がぁっっ!」 サガ「意味が分からぬ!寝ぼけているなカノンッ」 カノン「寝ぼけてなどおらぬわっ!…こ、殺す!今日こそお前を葬ってやるぅッ!!」 サガ「む、謀反か!?寝込みを襲うなど何と卑怯なッ!!」 カノン「るせぇっ!うるおぁああ……ギャラクシアン・エクスプロージョン!!」 サガ「ぐあ!…こ、この愚弟めがあああああああ!」 サガのパジャマが破れて素っ裸になった。 そして彼の陰毛はやはりどこか短くなっていた。 だがカノンが憶えているのはここまでで… ギャラクシアン・エクスプロージョンッッ 気が付けばスニオン岬に閉じこめられていた。 12宮怪奇現象 涙の双子座聖衣編(END) |