相手がノンの場合
「おい、お前…あんま肌、出すなよ」
「馬鹿か。俺は男だぞ肌出して何が悪い」
休暇で来ている南国の島 リゾートと言うよりも未開の自然溢れる世界で二人は存分にくつろいだ。
島には熱帯植物が生い茂り、海には貴重な珊瑚の群生。現地の島民に言葉がまったく通じないにも関わらず懐かれていたミロは頭に花の飾りを付けられて遊ばれていた。それにちょっとムッとする。アイツは誰にでも気を許しすぎだ。他人に触れられて俺が不機嫌になってるなんて気が付いてない。それにまた腹が立った。
「おい、コテージに帰るぞ」
「何だよ!まだもうちょっと遊んでたっていいだろ」
渋るミロの首から絆創膏を取り上げて昨夜盛大に付けた所有印を日の下にさらけ出させた。
それにとたんに慌てるミロ 絆創膏を取り返そうと躍起になるが俺は砂浜に落として接着をダメにしてやった。
「カノン!」
首元を押さえて非難がましい目で見る蠍に ツ、と指を這わせて刺激する。日に焼けた肌の境目、そしてそっと胸のとがりを掠めて。身じろぐミロに密着しながら耳に息を吹き込むとミロは腰砕けになって大きな木に身を持たせて崩れ落ちるのを耐えた。そのままそっと嬲りながら囁いて誘う。じっと俺達を椰子ガニだけが見ていた。
「俺は別にここでも構わない、お前次第だ。どうする?」
「……帰、る」
とろんとしたミロを担いで水上コテージに急ぐ
ミロは抵抗したくても出来ない状態になっていて多少抵抗した後大人しく俺に身を任せた。
途中、誰かにどうしたのかと聞かれたので「ちょっとクラゲに足を刺されたんだ」などと嘘を言う
ミロが真っ赤になりながら怒った
「な…何がクラゲだ!刺されてない!この大嘘付き」
「これから刺されるのだけは嘘じゃ無いぜ」
それだけ言ってコテージのベッドにミロを放り投げる
バウンドするミロに被さって口づけをした。
濃厚な南国の花のような香り…熟れて、相手を挑発的に誘っている
「今日は寝かせないからな、覚悟しろ」
ミロが微かに笑ったような気がした。
(妄想1 END)
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相手が和菓子の場合
「ふう…疲れたな、ミロ……/////…それは…どうした?」
「あ?ああ、髪飾りな、熱いだろうって氷河がさ」
私達は今女神の護衛で日本の東京に来ている。
そして女神が物好きにもとしまえんという所に行きたいと駄々をこね
貸し切りにもせずにプールで一般市民と共に楽しんでいた。
丁度ポセイドンのジュリアンも救済チャリティで日本に来ていたので女神は彼をお誘いし、それに伴いアイザックも一緒になった。
皆年相応の子供に戻って遊んでいる。私達は荷物当番に落ち着いた(本当の荷物当番は女神の従者(タツミ)がしている)
「こうしてると、何か変な感じだよなー」
「……どんな感じなのだ?ミロ…」
「う〜〜んと、アレだ…アレ!」
「フ…“アレ”じゃ分からないぞ?ミロ」
派手なシャツからミロのコントラストを残した肌が垣間見える
ミロは一見すると肌の色味が強そうだが、それは日に焼けているだけで実は結構白い。私ほどではないがミロもコケイジョン、日に当たらぬ素肌はかなり白い方。今は見えないが下の方はかなり白く、そしてとても滑らかな、吸い付くような肌だった。
私達は人の溢れる喧騒の中でほっと肩を寄せ合って人々を眺めて過ごす。こんな時間も私は好きだが、ミロは違ったようだ。
「俺も、泳ぎに行きたいなぁ」
「…?行けばいいだろう…留守はしているぞ…」
「あのな、お前それ本気か?」
?だが、ミロが首筋のバンドエイドにそっと触れて私の記憶を促した
………ああ、そうだ。私は昨日の情交を思い出し赤面する
昨日は思いの外激しく求めてしまい、後ろから揺さぶりながら彼の背中に無数の痕を残したのだった。そして彼の弱い首にも吸い付いて。
…だが、彼も悪いのだ。もっと激しく、と私を煽り立て求めて来たのは彼なのだ。まぁ…押さえが利かなかった私も十分に悪いのだが。
「…………すまない……」
「べつに〜…はは、謝るなよカミュ!」
「しかし…ミロは泳ぎたいのだろう?」
「まさか俺もプール行くなんて思わなかったし、いいって!」
そこでミロは私にもたれかかってこっそりと呟いた
『それに、昨日のカミュ…すごく良かった』
「……ミロ!」
「あははっ慌ててやンの!あ、そうだ。さっき言おうとしたアレ、な」
「……ん?」
「何かさ、家族連れみたいだなって。俺達おとーさんおかーさんみたいだ」
まるでちょっと昔のプロポーズみたいで、私は照れて俯いた。
それをミロがからかうのでそっと耳に囁いて黙らせる事にした
『ならば夫婦の営みは欠かせないな…今夜皆が眠ったら部屋に行く』
ミロが真っ赤になって俯いた。
(妄想2 END)
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