さんくちゅあり文化祭出展作品NO9
またまたウテナパロ 〜今回はノンタンが花嫁?編〜
はい。これまた微妙なにょた化ノンですね…(←うすら笑)
何か作業用にと音楽を聞いてましたら、ウテナの画像でこんなんがありまして
ちと気晴らしにとマネッコしてたらこうなった!!
最初はにょた化させるつもりは無かったのに、聖衣書けなくて(&体のバランスとかも分かんなくて)
……で、こうなりました。
ダブルパロよ、万歳!
で、コレだけじゃアレなのでいつものように文字とか付けて見たりする。
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-深夜・双児宮左側私室− ←カノンは左側を貰えたようです(←実は元倉庫だったりする)
「ちっ!何だコレ カミュミロかよっ」
ベッドでナニやら致していたカノンは自慢の左手の動き(←?)を止めて読んでいた本に悪態を吐いた
それは最近聖域の本屋で流行っている蠍受け本 新作が出たと喜んで手に入れたのだが(←因みに姉風呂処女作)
それはカノンの好みでは無かった。ため息をついて本を投げ出しそのまま寝ることにしたようだ
「ミロが受けなら…俺だろーが……zz…ミロが花嫁で…zz…俺が…王子……あ、でもミロがビッチは…似合わ無…」
カノンは何かをブツブツ呟きながら眠りに落ちた
手にしていた本はカノンの寝返りの拍子に枕の下に。
だからこんな夢をみたのかは、謎である。
「カノン、…早く、こっちへ!!」
息を切らしながら、ミロの手を取るか迷った
差し出すその手は力強く、そして温かいものだろう。
だけれどこんな自分が取っても良いのだろうか
こんな罪人の俺に、付き合わせて良い筈が…無い…
「来い!」
だけれどミロはそんな俺の逡巡などお構いなしに…
いや。 きっと全て分かっているだろうに受け入れ、俺の手を取った。
それに 驚きと、申し訳なさと、切ない歓びを
ああ、ミロ… 何でこんな俺に良くしてくれる?なんで俺など助けようとしてくれる?
こんな幸せな気持ちになったのは、きっと初めてだ。
だから俺は、彼に告げる
彼のその好意だけで、俺に悔いは無い
「ミロ… その手を離せ 聖域が俺の死を決めたのなら、俺はそれに…殉ずるよ」
「馬鹿を言え!この采配は女神の意向では断じて無い。それに俺は…」
「ミロ?」
真摯な瞳で見つめる彼はどこまでもどこまでも、凛々しかった。
「お前に生きていて欲しい!生きろよ、たとえ聖域が許さずとも…俺がお前を赦すから」
声が出ない 足元から崩れ落ちそうになる 目が、どうしようもなく潤む
どうしてもっと早くに出会えなかったのだろう。
どうして罪を犯す前に彼に出会えなかったのだろう。
いや、過去は取り戻せない
犯した罪も、ぬぐえない
ならば…今を精一杯
「ミロ…」
生きようと思った。
頷く俺に ミロは場違いなほど綺麗にお辞儀し、俺に手を差し出す
「姫、今はただ逃げましょう」
(は?姫???)
「ミロ、俺は薔薇の花嫁だ。そして今俺は、お前の物 お前に従うだけ…」
(はぁ?花嫁って…?アレか?今巷で流行ってる“何々は俺のヨメ”って奴か??)
ミロの手に自分の手をそっと重ねた
その繋がりが離れてしまえば、終わってしまうような危うさの逃避行
長く続く螺旋の階段を ミロの手を取り駆け抜ける
スカートの裾を翻し、(はぁ??スカート??うわっなんだこのコスプレドレス!)レースを蹴散らし、(俺が女かよ…)
ヒールで階段をミロに連れられ駆け上がる(っていうか、女ななのに胸がねぇぞ?俺が女になったらボイ〜ンだろうが)
後ろからは聖域の追っ手 足が縺れる 息が苦しい だけれどミロと繋がる手がどこまでも勇気をくれた
(うあ〜筋肉が無ぇ… あ〜でもミロも細いな それもそれで燃えそうだ……?? ミロって金髪だったか??アレ??)
逃げたい…逃げ延びたい。だけれど終わりは無情にやって来る
酷い頭痛に体を痙攣させ、倒れ込んだ所を追っ手に囲まれてしまった
(げ、もう追いつかれたのかよ…黄金聖闘士同士なら光の速さで巻けるだろうに。異次元に逃げんのも無しかい)
『カノンよ… カノン…』
そう 頭に直接響くこの声 これは教皇でもある兄のもの
(お、兄貴登場か。サガはここでも悪役!うぷぷ)
『ミロを殺せ そうすればお前を助けてやろう…』
(はああ?何言ってやがる??つじつまが全っ然合わないぞ!?)
蹲る俺を、庇うように背を向けるミロ
愛しくて…愛しくて。
(だろうな!ミロ、愛してるぞ!!)
それなのに俺は…
「何、故… かのん?」
持っていた黄金の短剣で、ミロの胸を背中から貫いた
(おおおおおおおい!!??な、何なんだこの展開はぁっ!?しかも短剣ってアレだろ…サガのアレだろ!?)
自分で自分が信じられない
(そりゃそうだろ!!何トチ狂っている、俺ぇぇぇーーーっ!!!)
俺の王子が、グラリと胸の中に倒れ込む
サガが高笑いをした
(ウワーッハハハ ってヤツか?)
「所詮、王子様ごっこだったのだ ミロよ… カノン?良くやった」
(さっぱり意味が分からんな)
サガが俺の顎を持ち上げながら卑猥に抱き寄せる
(えええええええええ!!!???うおおい、兄弟でホモ…あ、でも俺女?…でも、止めろ。は、吐き気がしてきた)
俺は虚ろな瞳でミロを見た
心が空虚だった。そう、兄はいつも正しいのだ
(馬鹿か!?ンな訳あるか!!あのキチガイが何故正しい!?)
俺は…兄のものなのだから。
(はあああああああああああああああ???や、止めてくれッッ今鳥肌がっっ)
「カノン… カノン…」
胸から鮮血を流して倒れ込むミロが俺に絞り出すような声で呼びかける
(ウウウ〜っっミロォ…)
それに俺は無表情な声で答えた
「ごめんな、ミロ…」
(謝って済む問題かよ…しかも全然反省してねぇ感じじゃね?)
俺に刺さっていた幾億の罪の剣が抜け、次の贄のミロに襲いかかろうと虚空を舞う
(意味不明。俺に刺さってた剣って?しかも幾億って。俺はハリセンボンみたいだったって事になるじゃね〜か)
俺は棺に入っている。それにミロが手を、伸ばす
(????何で俺棺に入ってンだよ。何だこりゃ)
囁かれる言の葉は、きっと怨嗟のそれと思っていたのに
「ごめん…ごめんな…王子様ごっこに…なっちゃって、ゴメン」
(ミロォ―――――――――――ッ)
一気に涙が溢れた
伸ばされる手 それに精一杯手を伸ばした
「ミロォ!!」
(ミロォ―――――――――――ッ)
だけれど触れ合った手は、最後の体温を伝え合うだけとなる
最後に見たミロは、無数の剣に貫かれながらも…涙に濡れながら 笑っていた
「ひっく…ひいいっく!」
カノンは何故だか泣きながらミロォ―――――――――――ッとか叫んで飛び起きた
それに「煩い!眠れんわ!!またエロ夢か…この愚弟!!」と怒鳴り込んできたサガ
カノンは何故か無性に腹が立ち 気が付けば必殺技をくり出していた …が。
『ギャラクシアッ…』
『甘いわッ聖闘士に同じ技は効かんッッギャラクシアン・エクスプロージョン返しぃぃ!!!』
逆ギレの上に、この病気の兄に暴力か!?この、どこまでもダメダメ愚弟がァ
と
サガにスニオン岬に閉じこめられた。
(END)
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※兄弟の溝はマリアナ海溝よりも深くなったもよう。
はい。相変わらずのウテナ知らんとさっぱり話でスミマセン
カッとなってやった。 後悔は…多少している。
ロミジュリのようなカノミロ 乙女妄想は何処までも理不尽で不可解也
とか言い訳してみたりもする。(笑)