さんくちゅあり文化祭出展作品NO8
(というか、番外編というか)

とにかく


ミロ 誕生日おめでとう!






たまにはカッコイイミロを目指してみたりv
ミロにはお月様が似合う!とか思ってチャレンジ …そして玉砕。
でかくて、重くて、スミマセン。
すげぇーチマチマ塗りました。良く分からん効果も使ってみた。
とにかくミロタンばんざいっっ


コレ書いた後に誰に笑いかけているか書こうと思っていたのですが、
いつものようにカミュ&カノンじゃあ面白くないなァ〜とか思ったひねくれた自分
ここはTOPにメインメンバーだと書いているサガ&シャカに出張ってもらおうとちっと頑張ってみた。

↓以下、いつものように短文を付けてみる(笑)







「何を見ているのだ、スコーピオン」



仮面の下でくぐもった声に蠍座のミロは恭しく礼をした
教皇の仮面をしたサガはぽつりと佇むミロに声を
それはめったにしない危険な接触
だけれど声をかけずにはいられなかった
そんな寂しさが彼から滲んでいた

「12宮を」
「ほう、お前には何が見えた?何が見える?」
「月が…」
「クク、お前は嘘がヘタだ」


ため息を吐いてから、ミロは妖しく笑んだ


「…では、未来が。苦しい聖戦になるでしょうな」


それは聖域の要 12宮の主不在の当てこすりもあるのだろう
アイオリアの不当な扱いも暗に含んでいるのだろう
それらを軽く流してサガは仮面の下で微笑を
この、真っ赤な蠍の諦めと狂気は好ましかった


「血が騒ぐか?」


確信があった。
この蠍座は、聖戦を生き長らえる事を念頭に入れてない
一人でも多く殺し より強い者と相対する事をただ願っている
普段は静かに狂気を飼い慣らしているが
その衝動は生きたいという本能さえ凌駕しているのを知っていた

知らないはずがない

ずっとずっと

この目で見守ってきたのだから


「その苦しい聖戦が 待ち遠しいか、スコーピオン」


蠍座は無表情で言葉をその飲み込む
そして底を見せぬ微笑で振り返る


「聖戦に負けるわけにはいきません」


盤石の備えで挑まなければ
優等生の返答で 蠍座は身を折り宮へ消えた
心にも無いことを とサガは笑う


『ハッピーバースデイ、ミロ』


心の内でそっと呟く
またひとつ、彼が年を重ねたことに歓びを

死なせはしない
死の誘惑に軽く足を踏み出す蠍座の 枷に自分はなろうと思う













※サガの乱 アニメのアフロさんがミロに付いてった訳を妄想
あれはサガさんの過保護の結果だといいなv
聖戦の時のミロって、生きながらえる事が念頭になかったっぽいですよね
優等生の解答をしつつ、狂気をはらむ蠍座の性
ちょっとダークでしたねぇ
とにかく、サガからミロにハッピーバースディ!!











「何をしているのかね?」



教皇宮での下らぬ雑事を終えると蠍座が大きな満月を背に佇んでいた
彼は振り返ると 、シャカか と力を抜いた笑みを見せた

「こんな寒い夜に月見かね、君も酔狂な男だ」
「別にこんな寒さぐらいどうって事ない、カミュの…」

そこで彼は言葉を切って、ため息を
暫く無言が続いたが 私はそれに付き合った

「せっかく」
「ん?」
「せっかく、この地が正常に戻ったのに」

正常、それはきっと神が舞い戻った事を言っているのだろう
女神とその使いが12宮を突破し
どこか狂い始めていた聖域の頂点にやっと座った
私はあまり俗世に関わりを持たぬよう生きてきたが
この蠍座は何も知らぬままに この聖域で過ごしていた
何か思うところがあるのだろう

「ずっと、皆 留守にばかりしていて」
「皆、各地に飛んでいることが多かったか」
「俺ばかり、この地の守護だ」
「不満かね」
「別に」

ミロは皮肉気に笑った

「だけど、この寂しい景色は好きじゃなかった」

目の前にはもぬけの12宮 前も守護者不在は多かった
だけれど今ほどではない 今いる黄金は3人 ムウ ミロ 私だ。
アイオリアとアルデバランは女神の守護に赴いている

「またここはもぬけの殻だな」

フ、と笑った  ああ 彼は寂しいのだ
色々な別れが 不意に起きた邂逅が そして、この景色が。
この変わらぬ孤独が、酷く寂しいのだ

「なに、私がいる ミロよ」

孤独な死ほど、寂しいものは無いのかも知れない
ずっと昔から彼の回りはひっそりとなってしまった
隣宮は空 友人達は遠くへ
騒がしいのが好きな彼には辛いものがあったのだろう
私は騒がしいのは好きではないが、
彼ならば 近くにいるぐらいはいいかも知れない

「良く言う …お前いっつも別世界にいっちまうクセに」

笑んで彼を誘った

「今日ぐらいは君の愚痴にでも付き合おう 来たまえ」
「? どこへ行く シャカ」
「見事な満月だからな 花と月を肴に酒でも飲むか」
「花?」

酒は君が用意したまえよ そう言って階段を下る

「おめでとう …と確か言うのだったかな」

ミロが驚いた顔をした

「今日は君の誕生日なのだろう?」

もうすぐ私達の使命がやってくる
それまでのささやかな生を精一杯生きる君へ

「はっぴーばーすでぃ ミロ?」
「少し発音が違うぞ」

だけれどありがとうと彼が照れくさそうに笑った




※青銅12宮突破後の聖域という事で。時期はきっと捏造かな〜
シャカにハッピーバースディ言わせるのにちと苦労した
でもきっとお釈迦様優しいお人vシャカとミロはこういう関係が萌えます
シャカからミロにハッピーバースディでした








ハッピーバースディ☆ミロ