Mermaid in the Sea <第一章 人魚のいる海>
― 白い悪魔 ― 4
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「アムロさん、さっきの熱烈な告白凄かったね!俺しばらく固まっちゃったもん」
ジュドーがへらへら笑いながらそう話すと、カミーユが怒ったように話し出した
「アイツがホモだったなんて…アムロさん、あんな変態相手にしないほうがいいですよ?」
だがアムロはははは、と笑いながら二人を見て大丈夫だよと返す
それにカミーユは本当に心配そうな表情をした
「それにしてもアムロさんってホント男にもてるよね!俺にしてみればカミーユさんの方がもてそうな気がするのに」
「……ジュドー…お前、殴られたいようだな。」
「いや、褒めてんですって!!でも、やっぱそっち系の人って何か基準とか違うのかな〜」
「お前、俺にもアムロさんにも凄い失礼だぞ!!…大丈夫ですアムロさん、俺アムロさんの事大好きですから」
カミーユがアムロの手を取って真剣な眼差しでそう告げるとジュドーがなぜかわたわたと慌てた
アムロは目を丸くしてカミーユをキョトンと見た後口をちょっと尖らせた
「カミーユ、それフォローになってないんじゃ…それに、彼のアレ、冗談だから」
二人はアムロの言葉に『えーーー!??』と抗議の声を上げたがそれをアムロは笑い飛ばした
まったく、2りとも子供なんだからと。
「あんな所で告白なんかする訳無いだろ?それにあの人女タラシで有名人だし」
「でも…最近ソッチに目覚めたかも知れないじゃないですか!」
「そ〜そ〜。女に飽きて男に興味持ったとか」
「そういうものかな?でも男性趣味なんて噂話でも聞いたこと無いし、どう考えたってアレは冗談だよ。分かった?」
ジュドーは「ま、そうだよね〜」と納得したがカミーユはまだまだ不安そうだった
「でも、気をつけて下さいね?奴に何かされそうになったらすぐ俺を呼んで下さいね、飛んでって修正かましてやりますから」
「大丈夫だって!カミーユさん 俺がボディーガードに付いてんだからさ ね!アムロさん」
「それが心配なんだよッ!だってお前、いつも俺と一緒じゃないか!何がボディーガードだよ…」
「STOP!もうこの話はオシマイ。ほら、早くホテルに帰って食事にしよう」
二人の言い合いがキリのないものに発展しそうになったのでストップをかけてタクシーを拾う
二人がまだ何か言いたそうにしてたのでひと言かけてから車に乗り込んだ
「頼りにしてるよ?二人とも」
その言葉に二人は納得してくれたのかやっとその話題を収めてくれた
車の中で新しいエンジン事を話しながら予約を取ってあるホテルのレストランに向かう
(シャア・アズナブルね…)
二人と話しながら、アムロは小さいクシャミをひとつ零した。
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ちょっとアムさんサイドから見た赤い変態の認知度。危険ですよ〜!そして男にゃモテモテのアムロさん。
あ、ミーユ君はまだ成人してないのでお酒の乾杯、口を付けるダケだよと釘をさされたみたいです。
そして自称ボディーガードのジュドー。ジュドーダケはセレブじゃありません。
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