けっこうグロイ表現があります苦手な方は戻ってね!
ひぐらしのネタバレもあります。ご注意!
何か赤木×矢木みたいですが違います!
間違っても性表現はありません。






OKなひとは↓へどうぞ〜




























「矢木さん・・・? 約束のモノ、取りに来ましたよ」
「う、 ・・・わああぁ!!!」


川田組を追われ、代打ちの仕事も干された俺の前に・・・ その元凶、アカギ シゲルが現れた。
あれから2日、近くの雀荘への帰り道を着けられたのだろうか?
俺のヤサの前で奴はニタリと笑った。


「矢木さん、どうです?・・・貯まりましたか?10万・・・」


有るはずがない・・・!
囲われていた川田組を追い出されて、少しの金でさえ手元におぼつかないのだ。
今日、雀荘でやり取りした金など雀の涙もいいところ・・・
だが、そんな事をのたまっても 決して許すようなタマじゃ無い・・・。
そう、そんな奴では無いのだ!コイツは!!
あの、あどけない子供の表情 その薄皮一枚剥いだ下に悪魔がいること
それは誰よりも俺がよく知っている。
よく見れば奴は後ろ手に、何か白い布に包んだ物を持っていた。
俺は長年培った直感でそれがヤバイ物だと察し、
踵を返して一直線に階段を駆け下りる。

「・・・・・・・・・あ!」

アカギがちょっと焦ったような、そんな声を出したと思ったが
奴は全て分かっていたかのようなスムーズさで俺の後頭部をガツンと何かで殴ると
倒れた俺の首根っこを引っつかんでズルズル元の場所まで引きずった。
俺のヤサの前まで来てからジャケットのポケットから一発で家の鍵を探り当て
俺を中に放り出し 自分も入ると後ろ手に鍵を掛ける。
奴を照らす蛍光灯の明かりが、奴を異様に白く染め上げて酷薄さを際だたせる
恐怖がぞわぞわと足下から這い上がってきた。
奴は、決して容赦はしないだろう


「なんで年食うと、こう 汚くなるのかね・・・?」
「あ・・・ああ・・っ 許してくれっ!・・金は、無いんだっ!」
「そんなコトは知ってる 俺が言っているのはその先・・・無い場合のことだろ?」
「わ、わ、分かった。もう少し待ってくれ!すぐにそろえられるからっ・・・!」


アカギはふぅ、とため息をつくと
「そんなヌルイ約束事じゃ無かっただろ?・・・・何寝ぼけてんだよ・・・」
と、事も無げに言い放った。
コ イ ツ ハ ヤ ル ツ モ リ ダ   
一瞬気が遠のいた。やはりコイツ 狂ってやがる・・・!
・・・いや待て・・いくら何でもこれはブラフだ・・
何処の世界に、金よりも指を欲しがるヤツがいる・・・?


だが、そんな俺の期待をあっさりと裏切って アカギはまな板と包丁をちゃぶ台に放った
「・・・腕とか、指とか。 紐でしばったりすんの?」
そんな事を本気で聞きながら俺の部屋を適当にあさり
近くの手ぬぐいを見つけると縛りやすいようにビリリと裂いた。
放っていたシャツをくしゃくしゃに丸めて俺の口へと当てようとする。

震えが走った・・・・!
このガキは本気で俺の指を取ろうって気だ!

必死で噛ませようとするシャツを振り払うと冷たい視線で見下ろされる
俺は必死に言いつのった

「す、すぐに用意するから・・っ!20万でもいいっ!20万でもっ・・・・!」
無視されてぐいぐいとシャツを押しつけられる
「ひ・・・ひいっ!許してくれっ・・・!俺がっ・・俺が悪かった・・・!」
恥も体裁もなくぼろぼろと涙が零れ出す。
アカギがイラッとしたかと思うと、 チ、と吐き捨てるように舌打ちをした。
ひどくつまらなそうな表情。
汚い物を見るような、 さげすむ視線が俺を刺す。

「汚いぜ矢木さん、自分が持ち出したギャンブルだ。・・・反故にするなんて許さない」
「そうじゃない・・・そうじゃないんだっ・・!金・・金は払うから・・・!」
「今すぐの約束だったろ?俺が負けたら、あんた間違いなく俺の指を取ったはずだ・・・」
「ひ・・ひい!そんな事はないっ・・そんな事は無い!おれはそんな事しなかった!!」
「・・・・・どうだかね・・・」


はあ・・・とアカギはため息を付くと先程持っていた物をちゃぶ台に置いた。
ゴトリと重そうな音がする。白い布は俺の血でちょっぴりと淵を赤く染めていた。

「・・・・まあ、今回ばかりは許してやらなくもない・・・」

ほっと息を吐こうとした矢先、白い布が取り払われる
見慣れぬ機械・・・?金属の土台に皮の固定ベルトがついている


「許そう・・・爪 3枚で・・・・・」


・・・・・・・・・は?
今コイツは何を言った?・・・何を言っている??


「嫌・・・?」
「・・・・い、・・・嫌に決まっている!?そんな、馬鹿な! 爪?・・・は、爪??」
「・・・爪なら、また生えてくる。 指よりずっといい筈だ 」
「は?・・・はは・・マジかよ・・・ははっ・・・う、 うそだろ? なぁ・・」

だがアカギは俺をただじっと見つめて、俺が理解するのをゆっくりと待った。
まるで聞き分けのない幼子を諭すように・・・。

「マジか?」
「・・・・・嫌なら、指でもかまわない 」
「わ・・・わわっ  わ、 分かった! 分かったからっ・・分かった!」
「爪を3枚、今から俺の前で 矢木さん、あんたが自分で剥ぐんだ」
「う・・ううっ・・なあっ・・マジかよ?? なぁ・・・」
「俺は譲歩したんだぜ・・・?矢木さん、今度はあんたがケジメをつける番だ 」



赤木はちゃぶ台の包丁やまな板をその辺にうっちゃると
持ち込んだその異様な機械を中央に添えた。
嫌がり体を強ばらせる矢木の手を掴み、その機械へと固定していく。
指が添えられるようになっている先に 鳥のくちばしの様な爪をはさむ機械がぽっかりと口を開き
そのまま繋がっているレバーを押し下げると ぱっかりと爪がはがれるシステム。
つまり、拷問器具である。



「あ、あああ・・・マジなのかよ・・うっううう・・・な、なあ、アカギィ・・本当に、ほ、本当だな?」
「・・・・なにが?」
「これで・・・ううっ・・10万、・・ひいては指一本、・・ううう・・本当に・・・チャラになるんだな・・・?」
「ああ・・嘘は言わない。 矢木さんが、ちゃんと自分で爪3枚剥がせたらね・・・。」
「く、くそおぉっ・・・!  やってやるさ・・・やってやるっ!  うおああああああああああああああぁぁぁぁぁ・・・!!」



矢木が雄叫びと共に 強く握った拳を乱暴に振り下ろす。
レバーがホッチキスのようにガチリと鳴ると
矢木に言いようのない、電流が走ったかのような痛みが脊髄を駆け抜ける
一瞬気を失った後にはまぶたが知らぬ間に開いており
視力が戻ると 見たくもない指の先が目に飛び込んできた。
小さな血の水玉がプクリと膨らんで溢れだし一つの血の筋を作って零れる
ちゃぶ台には、まるで小さな貝殻の様な爪が 肉を纏わせて転がっていた。



「うぎぎぎぎぎ・・・はひいっ・・はひっ・・あ、 アカギィッ・・これ、スゲー痛いぃ・・ひいいぃ・・も、もう・・・」
「・・・・・無理?・・・じゃあ、指にする? いいよ、かまわない・・」

アカギは無情にも矢木をちゃぶ台に押さえつけ、
先程の包丁を取り出すと固定してない方の小指に当てた。
ぐっと刃先をちゃぶ台に押し込みずっぱり切れるように傾斜をつける

「はあああ!分かったっ やる!やる!・・ひ・ひひぃ・・やれるさっ・・はっ、はっ、・・・やりゃあいいんだろうがっ!!!」
「・・・クククッ・・矢木さん、あと二つですから・・・」
「ぐっ・・・・ぐああああぁああぁああぁぁぁ・・・・!!!!!」



矢木、震える体で2本目の爪をはがしにかかる・・・が、
無情にも振り下ろした腕がわずかにレバーをはずれ うまく爪が剥がれない。
半分だけ折れたようにはがれ、そのくせ半分はまだ指にくっついてる
まさに、地獄である・・・。



「はひぃ・・はひぃ・・アカギッ!!コレッもう一度かよ!?もう一度やんなきゃダメなのかよっ・・・!!!」
「・・・・・・・・・・・ああ・・」
「あ・・・あ・・俺もう無理だっ!!もう無理っ・・無理っ・・・無理ッ!!」
「・・・・・・チッ・・・!」


矢木が暴れ出したので、赤木は丸めたシャツを矢木の口に突っ込むと指を固定してがちゃんとレバーを押し込んだ。
呻いて半ば放心した矢木にかまわず3本目の指を固定してレバーを押し込む。
バスンと勢いの良い音がして、赤木の目の前を見事に剥がれた爪が綺麗な弧を描いて飛んでいった。
おとなしくなった矢木にすっかり興味を失った赤木は剥がれた爪を拾いに行く。
矢木はまったく動かない。失神したのかもしれない。





赤木ははがれた爪を蛍光灯にすかして眺めたり、厚さや形をを確かめたりする
自然に上がっていた口の端
少しだけ開いてはがれた爪を愛おしそうに かりり、と噛んだ。









END




矢木さん、ごめん!!・・・でも、赤木(13,19)には、こういう狂気があると思うのです!
・・・・それにしても赤木さん、攻めくさい・・・。天ではあんなにカワイイのに・・・。




戻るっ・・・・!